初めての野球観戦
私は初めてプロ野球を生で見たのは高校1年の夏、中日球場(後にナゴヤ球場に改称)での中日・巨人戦と記憶しています。父と一緒にバスツアーを申し込んでの観戦でした。
50年以上前のことなので記憶が定かではなく勝敗等も覚えていないのですが、中日の先発ピッチャーは小川健太郎と記憶しています。
小川は30歳で中日ドラゴンズに入団した遅咲きのアンダースローの投手です。通算95勝66敗、沢村賞も受賞した当時の中日のエースです。
ただ残念なことにオートレース八百長事件にからんで逮捕され、永久失格処分となりました。中日にとっては黒歴史でもあります。
そして小川投手は日本で唯一、背面投げを行った投手でもあります。
背面投げとは腕を背中から繰り出す投げ方で、当時全盛期で苦手としていた王選手対策として編み出されたものです。
コンプライアンスやパワハラ、セクハラなどという言葉などない昭和の時代ですから、常識をはみ出した選手も結構いました。
背面投げを見たのは本当か⁇
さて人生で初めて球場で生観戦したこの試合の中盤で、小川投手が王選手に対し1球だけ背面投げをした記憶がおぼろげながらあるのです。
ただこの記憶は本当に正しいのか、確認のためネットを検索してみました。
Wikipediaによれば、小川投手は3試合で計4球背面投げをしたことになっています。
いずれも1969年(私が初めてプロ野球を生観戦した年)、王選手に投じています。
1969年6月15日、王選手に対し初めて背面投げで2球投じています。この他に同年8月31日、10月19日の試合でも王に対し1球づつ背面投げを行ったとされています。
6月15日の試合はネットでもいろいろ記事がありますが、後楽園球場での試合であり、当然ながら私の観戦した試合ではありません。
8月31日と10月19日の状況はネットでは見当たらないため、試合がどこの球場で行われたか調べてみました。
すると1969年の巨人の試合結果を記録したページがネットで見つかりました。これによると8月31日は後楽園球場での試合ですが、10月19日は中日球場で試合(結果は3-2で中日の勝ち)が行われたとなっています。
可能性があるとすれば10月19日ですが、私が試合を見たのは夏と記憶しており、10月19日ではないと思います。
ということで、どうも私の記憶違いということになりそうです。
まあ50年ほど前の話であり、10分前のことですらよく忘れるリタイアおじさんの記憶などあてになるはずはないか・・・・
でも待てよ、ピッチャーの投げ方など当然公式記録には残らないから、他の試合でも背面投げをしていた可能性は捨てきれないのではないか・・・
単に記録が残っていないだけではないか・・・
と言うことで、一縷の望みは残しておこうかと思います。
でもまあ思い違いだろうな・・・・・