計算問題が難関
10年ちょっと前迄、初級システムアドミニストレータ試験というのがありました。
2009年4月の試験を最後に廃止され、ITパスポート試験及び基本情報技術者試験に引き継がれています。
就職を控えた学生などに人気のあった試験で、最盛期は1年に10万人以上が受験したようです。
私は当時50歳を超えており、特に資格を必要とする訳ではないのですが、銀行から移った会社でシステムも担当していたので、能力向上のためこの資格試験を受けてみることにしました。
試験は午前が基本問題、午後が実践問題(計算問題が主)で、試験時間はそれぞれ150分です。
基本問題はコンピュータやシステム管理等の常識問題でテキストと過去問題を解いておけばそれほど難しくはありません。多少社会常識が必要とされるため、学生より社会人経験を積んだ方がむしろ有利です。
私にとって難関は午後の実践問題。計算問題が主体で、現役の学生さんならそれほどハードルは高くないと思います。
ところが私は大学を出てから30年以上経過しており、もう解き方も忘れています。
更に困ったのが電卓が使用禁止であること。
筆算の割り算なんて、本当に30年以上したことがありません。
分母が3桁の割り算となると、解くのに時間がかかります。
事前に問題集を解いてみても、計算問題の回答には結構時間がかかっていました。
3回目にやっと合格
2003年10月、試験を受けに会場となっている某大学に到着、周りを見てびっくり!
学生さん主体に若い人がいっぱい、
私のような年配はほとんど(全くという表現が正しいかもしれません)いません。
えらくアウェイな試験会場でした。
年寄りが受けるような試験ではありませんから・・・
肝心の試験はというと、
午前中は1時間以上時間に余裕があり、問題なく解けました。
ところが午後の試験は、時間が足りずやばい状況に・・・
合格のためには、午前、午後とも一定水準を超えなくてはなりません。
結局、午後の試験が足かせとなり不合格に。午後の試験でもう1問正解が多ければ合格でした。
翌年4月の試験も同じような状況で不合格に・・・
このままでは悔しいので、計算問題を鍛え3度目の正直を目指しました。
2004年10月、3回目の試験にチャレンジ。
さすがに3回目は午後の計算問題も手応え十分。
午前午後とも結構高い点数で合格することができました。2回も落ちていますので、偉そうなことはいえませんが・・・
50歳過ぎて試験に挑戦するのはなかなかハードでした。
年を取って衰えた脳を鍛え直すにはよい経験です。