リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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シモの世話をしてこそ介護

介護で一番いやな仕事

妻の介護も3か月を超えました。

介護初心者は何とか脱し、初級くらいにはなれたでしょうか。

介護で一番いやなのは何かといえばシモの処理です。

たまたまネットに60代の女性セブンの記者が書いた記事が掲載されていました。

news.yahoo.co.jp

シモの処理でメンタルがやられるというのはまさにその通りです。

訪問看護訪問介護で、ある程度のことはお願いできますが、シモの処理は不定期なので、在宅介護をしている限り家族の誰か(我が家では私)が対応せざるをえません。

7月初めに妻が倒れた時はまだトイレで用を足すことができたのですが、2度目の転倒を経て退院した9月初めからはトイレで用をたすことができず紙おむつの出番となりました。

妻の退院後、最初にシモの処理をした時はいくら妻とはいえ臭いし気持ち悪いしで、できたら避けて通りたいという気持ちでした。

上記女性セブンの記者と同じ気持ちです。

妻は尿カテーテルを着けているので尿の処理はいらないので、大便だけ処理が必要です。

通常はせいぜい1日に2~3回かと思っていたら、出るわ出るわ・・・

1日に8回くらい出るから大変です。

その分1回の量は少ないのですが、手間は大して変わりません。

夜寝ている時は出ない代わり、日中は1時間置きにおむつ(パッド)の処理をすることもたびたびです。

当初は妻に

「もう少し回数を減らしてくれないと体が持たない」

とよく愚痴を言っていました。

妻は便がコントロールできないのですから、言っても仕方ないのですが・・・

せめて土曜、日曜は娘二人が休みですから、少しはシモの処理をしてくれるかと期待していたのですが、これだけは避けられています。

食事の支度、掃除、洗濯、シャワー浴のサポートなどは積極的にやってくれるのですが、シモの世話は気が進まないようです。親とはいえ、シモの処理は避けて通りたいようです

妻もそれを察知してか、娘がそばにいても、シモの処理は私に依頼してきます。

私に言わせればシモの処理こそが介護であって、他は家事の一環であると思うのですが、言い過ぎでしょうか・・・

いずれにしてもシモの処理という仕事は私一人でやっています。

シモの処理も慣れてくれば

シモの処理は結構手間がかかります。

妻をベッドに寝かせ、作業しやすいようにベッドの高さを上げる⇒

紙おむつをはずし、出た便をパッドでくるみゴミ箱に捨てる⇒

おしり拭きで肛門まわりをよく拭く⇒

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肛門のまわりに薬(サトウザルベ、ワセリン)を塗る⇒

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左がワセリン(プロペト)、右がサトウザルベ

新しいパッドを紙おむつの上に装着する⇒

紙おむつをセットする

という手順です。

手が汚れないようポリエチレン手袋をして、便を素早くパッドにくるみ、おしり拭きでサッと拭くのが肝で、汚物を見る時間も少なくかつ臭みも感じません。

何度もシモの処理をしているうちに手際がよくなり、今では5分くらいで処理が終わるようになりました。

慣れれば何とかなるもんです。

そうこうしているうちに妻の食欲が回復してきたので、栄養剤エンシュアを飲むのを止めることにしました。

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エンシュアの副作用に下痢があり、妻が頻繁に便をするのもエンシュアに原因があるかと考えたからです。

するとしばらくして便に回数が減り(1日3回程度)、便も固くなってきました。

おかげでシモの処理負担もかなり軽減されました。

このまま続いてくれると嬉しいのですが・・・

シモの処理自体は続きますが、大分肩の荷が下りたのは確かです。

この先どうなるかは分かりませんが、シモの処理に慣れたことで在宅介護で頑張ろうという気持ちが強くなってきました。