リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の70歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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介護付き老人ホームとサービス付き高齢者住宅

近くにも高齢者施設があるが・・・

母は正月明けから介護付き老人ホームに入居します。

実家から徒歩1kmも離れていない老人ホームです。

実は徒歩1km以内にもう一つ施設があります。

母と弟妹は今回入る施設を見学した後、もう一つも見学したようです。

妹は後で見学した施設を気に入ったようですが、母は今回入る施設が気に入ったようで、もう一つの施設は立ち消えになりました。

 

私が後でこの施設を調べてみたら、こちらは介護付き老人ホームではなく、サービス付き高齢者住宅でした。

母や弟妹は違いを理解していないようでしたから、介護付き老人ホームを選んでくれてホッとしているところです。

その理由は後で触れるとして、まずはサービス付き高齢者住宅の話から

サービス付き高齢者住宅と

サービス付き高齢者住宅(サ高住)とは安否確認サービスと生活相談サービスの提供が義務付けられた高齢者施設です。

www.cocofump.co.jp

安否確認サービスとは、スタッフが定期的に施設内を巡回して各部屋を訪問し、利用者の状況を確かめるサービスのことを指します。生活相談サービスは、生活上の困りごとの相談にのることです。

介護度の低い方や要支援の方が利用の中心で、要介護度の高い高齢者が多い介護付き有料老人ホームに比べると生活の自由度が高いという特徴があります。物件数も多く、入居待ちになることも少ないようです。

ただし、サ高住のサービスには、基本的に介護は含まれていません。

なかには要介護になった場合転居する必要がある自立の方専用もあるようです。

介護が必要になった場合は、個別の業者(訪問看護訪問介護、デイサービス等)と契約を結び、個別に料金を払う必要があります。

その点、介護付き有料老人ホームは、定額で介護サービスを利用できることから、長期的に見るとこちらの方が快適に利用し続けられるメリットがあります。

ただ、近年では介護サービスが充実したサ高住が増えており、介護度が上がってもそのまま住み続けられるサ高住も多いようです。

サ高住の場合は、個々の施設によってサービスの内容が大きく異なりますので、サービスの中身と費用を確認して検討することが重要なようです。

実家の近くの老人ホームとサ高住を比べると

参考までに母が入居予定の介護付き老人ホーム(以下ホームと略)と実家近くのサービス付き高齢者住宅(以下サ高住と略)を比べてみました。(ホームは契約書、サ高住はネットの情報提供システムから抜粋)

個室面積   ホーム 18.9㎡    サ高住 18.2㎡

入居一時金  ホーム なし     サ高住 なし

月額費用   ホーム 135,000円   サ高住 123,000円

開設     ホーム 2004年    サ高住 2015年

入居定員   ホーム 20名     サ高住 28名

食事     ホーム 提供     サ高住 提携業者が調理して提供

以上が概要です。

ほぼ条件は変わりません。サ高住の方が最近開設されただけあり外観はキレイです。

次に月額費用内で受けられるサービスをみると

母が入居予定のホームは

(介護サービス)食事介助、排せつ介助、おむつ交換、入浴、特浴介助、身辺介助(移動・着替え等)、機能訓練

(生活サービス)居室清掃、リネン交換、日常の洗濯、居室配膳・下膳、おやつ、金銭・貯金管

(健康管理サービス)健康相談、生活指導・栄養指導、服薬支援、生活リズムの記録

近隣のサ高住は

(状況把握・生活支援サービス)食事の際の状態観察と服薬確認、各居室のゴミまとめ時の居室内環境の把握、夜間各居室への巡視(1日3回)~なお17:00~9:00は常駐管理者が不在のため緊急通報ボタンで対応

だけとなります。

有料で利用きるサービス

ホームが

定期健康診断(年2回実費)、おむつ代(実費)、通院介助(1,500円/時間)、理容(1,000円)、買い物代行(実費)、役所手続き代行(1,000円/時間)入退院時同行(1,500円/時間)、入院中の洗濯もの交換・買い物(実費)

となっています。

一方、サ高住は

介護保険外の入浴、排せつ、食事等の介護サービス)入浴介護 / 排せつ介護 / 食事介護 / その他ケアプラン外の介護サービス~3,200円/時間

(調理、洗濯、掃除等の家事サービス)調理 / 洗濯 / 掃除 / その他 買い物等の家事サービス~2,700円/時間

(健康の維持増進サービスの内容)通院等の付き添い~3,200円/時間

(その他のサービス)お小遣い預かりサービス500円/月、エアコンフィルター掃除サービス500円/回、救急車同乗サービス2,000円/回、事務所保管預かりサービス500円/月

更に、介護保険を利用したサービスを受ける場合は、サ高住の場合個別の業者と契約して料金を支払うことになります。

ホームの場合は月額料金で介護サービスを受けられます。

比べてみて分かるように、介護が必要な状態になった場合、ホームではあまり追加費用が発生しないのに対し、サ高住では追加費用が馬鹿になりません。

母はまだ要支援の状態ですので、しばらくは外出の束縛が少ないサ高住の方が勝手が良いかもしれません。

ただ要介護の状態になったら、ほとんど追加費用なく介護サービスや生活支援サービスが受けられる介護付き老人ホームの方が断然便利で有利です。母も90歳を超えており、いつ要介護の状態になってもおかしくありません。

近所のサ高住に入っていたら、要介護になったら別の老人ホームに移ることを検討しないといけないかもしれません。

現時点で老人ホームを選んだことは間違っていないと思っています。