空き家の管理は弟妹に依頼
母が老人ホームに入居して1週間が経過、ホームに連絡すると元気に過ごしているようで一安心です。
名実とも実家は空き家となりました。放置はできませんので管理は必要です。
実家については毎月弟か妹が定期的のメンテナンスをしてくれることになりました。
私も母を老人ホームに見舞いに行った際は、実家に寄り窓開け、清掃、草取り等をしようと思っています。実家のカギが二つしか無かったので合鍵作成を依頼してあります。
母が長生きして長期間老人ホームにいるようであれば、いつまでも弟、妹にメンテナンス頼む訳にはいきませんので、その場合は業者に依頼することも検討しています。
電気、水道、NHKを残して電話やガス、新聞等は解約しました。
電気料、水道料、NHK受信料については名義と振替口座を私名義に変えるよう手続きを進めています。
田は貸し出し中
問題は実家以外の土地(田畑)の管理です。
私が相続したのは田が2,051㎡、畑が2,167㎡、みかん畑(地目は山林と畑)が12,403㎡あります。
売却できればよいのですが、農地の売買は農地法に縛られており簡単ではありません。
農地法とはどんな法律?農地オーナーにわかりやすく解説!|マイナビ農業 (mynavi.jp)
農地法をクリアしても買い手が簡単に見つかるとは思えません。
このうち田は静岡県農業振興公社(静岡県農地バンク)を介して貸し出しています。亡父が高齢になりコメ作りができなくなってから貸し出しており、それを継いだ格好です。
農地中間管理事業について|公益社団法人 静岡県農業振興公社 (shizuoka-nk.or.jp)
契約期間10年、賃貸料は10a(1,000㎡、約1反)当たり6,000円という内容で貸し出しています。年間賃貸料は12,306円で、固定資産税が3,143円課税されていますから、ネット収入は9,163円にしかなりません。
それでも管理する手間を考えれば、十分ありがたい話です。
畑が当面の問題
畑は母が野菜を育てていましたが、老人ホームに入ったことで畑仕事はできません。
弟や妹夫婦も畑を利用して野菜を育てる気はないようです。結構な力仕事ですし、買った方が安いというのが現実です。
私も妻の介護があり、当然ながら畑作はできません。
このままでは遊休農地と判定されてしまいます。
遊休農地とは、農地法、いわゆる農地の保護や権利に関する法律によって定められた、現在そして将来的に耕作の見込みがない農地のことです。
農業委員会が年1回、農地の利用状況を調査し決定しており、今後も耕作される予定のない1号遊休農地と周辺の農地に比べて著しく利用の程度が劣っている2号遊休農地を定めています。
遊休農地とされると、固定資産税が上がってしまいます。
上記サイトによると約1.8倍になるようです。
このため、農地を手放すために売却する、もしくは活用して固定資産税分くらいを払える農地にするなどの対策が必要となってきます。
売却は簡単ではないので、活用策を考える必要がでてきます。
上記サイトでは
〇農家に貸し出す
〇農地バンクを利用する(既に田では利用済み)
〇市民農園にする
〇農地転用して農地以外に活用する(立地からみて太陽光発電くらいしか実現性はなさそう)
といった方法があげられています。
既に田で農地バンクを利用しているので、相談するのがよさそうです。
tyuukannkannri_panhu0303.pdf (shizuoka-nk.or.jp)
他に農地や空き地の栽培代行・草刈り・整備事業を行っている業者もあるようです。
上記サイトには料金表が掲載されていますが、それなりに費用がかかります。
まずは浜松市役所(農地委員会)か農地バンクに相談に行くのがよいかと思いますが、妻の介護で簡単には行けません。とりあえず電話で相談してみようかと思います。
みかん畑は処理困難
最後にみかん畑。これは山間地にあり、ここ数年放置されたままです。
こちらは畑よりも有効利用は困難です。
まして売却しようとしても、買い手がつく可能性はまずありません。
こちらも農地バンクが利用できるとよいのですが、畑より難しいかもしれません。
相続土地国庫帰属法を使って国に寄贈するという方法もあるのですが、こちらはもっとハードルが高そうです。
畑もみかん畑も、率直に言ってえらいものを相続したというのが実感です。(負の遺産)
相続されない農地が増えているのも当然です。
とはいえ相続してしまったのですから、社会に迷惑を掛けないよう解決策を探るしかありません。