老人保健施設とは何だ?
本日新聞に挟まっていたチラシを見て妻が言いました。
「この老人ホーム、安くていいね」
確かにチラシを見ると、要介護5で108,000円(介護保険サービス費、食費、居住費)と記載されています。
「これは老人ホームではないんじゃないか」と言うと、妻が
「だって介護老人保健施設と書いてあるよ」
「老人保健施設と通常の老人ホームは違うよ」
と言ったものの、違いを明確に理解している訳ではありません。
介護老人保健施設(老健)とは、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、在宅復帰や在宅療養支援などを行うための施設です。長期入院が明けてから自宅へ戻るまでの期間に利用されることが多くなっています。
介護老人保健施設(老健)は公的な施設のため介護保険が適用されます。
老健は厚生労働省によって「在宅復帰・在宅療養支援のための拠点となる施設」「リハビリテーションを提供する機能維持・改善の役割を担う施設」として位置付けられており、入所すると介護や看護の他に医師のサポートなどを受けられます。
医師が常勤・看護師が24時間常駐・薬剤師が在籍など、医療ケアが充実しており、専門のスタッフによる質の高い機能訓練を受けることができます。
公的施設の中では特別養護老人ホームと違い、要介護1から入所でき、待機期間も短いようです。
必要な費用は月額費用のみで、平均的には約8~14万円程度となっていますから、チラシの金額も妥当なようです。
ただ、入所の期間は3~6ヵ月程度となっており、入所から3ヶ月を過ぎると、入所を継続する必要の有無について施設側から審査されるようです。
また、老健に入所している間は医療保険の適用を受けることができません。そのため原則介護保険の範囲内で医療サービスを利用しなければならず、薬に関しては施設側の介護報酬で賄う必要があります。
昨年9月妻が大学病院を退院する際、老健に入所するという選択肢があったのかもしれません。ただ妻が処方される薬は高額ですから、介護報酬で賄うのは無理があります。そのあたりが考慮されて、在宅介護となったと思われます。
なお、老健はリハビリテーションが充実していますから、妻がショートステイやデイケアで利用する価値はあると思います。
老人ホームの種類は多い
老人ホームや介護施設と一口に言っても、様々な種類があります。
私は母から老人ホームに入りたいと相談されたことや、妻が要介護5となった
ことから自分である程度調べていて相応の知識はあるつもりです。
とはいえ、どう違うのかきちんと理解している訳ではありません。
そのため妻に老健の話がでてきても違いがきちんと説明できない状態です。
老人ホームの種類と違いがこちらのサイトにまとめられています。
まず公的施設と民間施設があり、それぞれ介護度に応じて施設が分かれています。
公的施設
要介護向け~特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型施設
自立者向け~軽費老人ホーム、ケアハウス
民間施設
要介護向け~介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、グループホーム
自立者向け~健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、シニア向け分譲マンション
ただ、説明を読んでも今一しっくりこない部分があります。
一口に老人ホームといっても、いろいろな種類があることを認識し、必要に応じて調べrることが重要と思います。
せめて老人ホームを探したり、パンフレット等を見る場合は、その施設がどれに分類されるかを最初に確かめることが大切と思います。
自分の身内が利用するようになって、少しづつ分かってくることもあります。
いずれにしても自立者向けの民間施設に入って後悔する事例もあるようですので、老人ホームに入る際は十分な検討が必要なようです。