エンシュアは妻の救世主
妻が倒れてからもうすぐ7か月になります。
リハビリの効果もあり最悪期は脱しましたが、自力で歩くことはできず、日常生活のほとんどは介護が必要なことに変わりはありません。
長年患っている関節リウマチの影響が強く出ているので、辛抱強く介護を続けていくしかありません。
そんな中、唯一回復してきたのが食欲です。
今は倒れる前の8割以上は食べられます。デイサービスの食事も9割以上食べているようです。
それ迄は大変でした。
妻は倒れる1か月前くらいから急激に食欲が落ち、倒れてからは朝はなんとか食べられますが、昼・夜はほとんど食べられない日が続きました。通常の2~3割程度しか食べられなくなりました。食事の支度で出る臭いすら体が受け付けないようでした。
介護用のキザミ食を配達してもらうことも試してみましたが、受け付けません。
体重はどんどん落ち、30kgを切りそうになりました。
このままではまずいと、診療予定日ではありませんでしたが大学病院の関節リウマチの主治医のところに押しかけ、処方してもらったのがエンシュアHです。
とりあえず1か月分(60缶)を出してもらいました。
1缶250ml、これを毎日2缶飲めば十分な栄養補給になるといわれました。
後で訪問看護師に聞いたところ、エンシュアは完璧な栄養剤だと高い評価をしていました。
味は7種類あるようですが、コーヒー、バナナ、メロンを選択しました。
私が試しに飲んでみると、結構おいしく飲めます。
妻も気に入ったようで、毎日2缶服用するようになりました。
これで最低限の栄養は確保でき、私も一安心です。
この頃、エンシュアは妻の救世主という感じでした。
9月半ばの定期受診(3か月に1回)で関節リウマチの先生を訪問した際は、他のリウマチ薬と同様3か月分を処方してもらいました。
その頃はエンシュアは妻にとって無くてはならないものだったのです。
中身だけで250g×60缶×3か月=45kgもあるため、薬局から家に持ってくるのは大変でししたが・・・
妻の食欲が回復すると飲まなくなり・・・
エンシュアは副作用として下痢、胃部不快感、腹部膨満感、発疹などが報告されています。
妻はエンシュアの服用を始めてから、下痢というほどではないのですが、便が緩くなってきました。
9月の初めに10日ほどの入院を経て退院してからは、紙おむつを常時使用しベッドでおむつ替えをしていましたが、1日のおむつ替えの回数が8回くらいあり大変でした。エンシュアの服用が影響していたと思われます。
10月に入ると妻の食欲が回復してきたため、一旦エンシュアの服用を止めてみることにしました。
すると、便も硬くなり、おむつ替えの頻度もみるみる減少しました。
やはりエンシュアの服用が影響していたようです。
その後、妻の食欲は順調に回復し、エンシュアを服用することはなくなりました。
残ったエンシュアをどうしよう?
妻の食欲が回復したことは嬉しいことなのですが、一つ困った問題が発生しました。
エンシュアが随分残っているのです。
調べてみたら161缶も残っています。
缶に入っているから長持ちするだろうと思って賞味期限を見ると・・・
5月と6月には賞味期限切れとなってしまいます。
薬価は1缶235円と特別高いものではありませんが、161缶もあると37,835円分にもなります。捨ててしまうのは勿体ない話です。
まして、妻がほとんど食べられない時に助けてもらった恩人でもあります。
といって妻に飲ませても、また便が緩くなって介護に負担がかかりそうです。
訪問看護師に確認したところ、一般の健康な人が飲んでも問題はないようです。
父が、病院で、処方して貰って飲んでいた、エンシュア・H1.5... - Yahoo!知恵袋
とはいえ服用してお腹の調子が悪くならないか心配です。
栄養状態に問題ない中で、過大栄養摂取にもなりかねません。
ただ、メーカーのサイトでは
一般の食事に追加して100 ~ 200kcal ほどの栄養剤あるいは食品を経口摂取する方法(oral nutrition supplements: ONS)は、COVID-19 などの感染症による低栄養の抑制ならびに感染予防にも効果があるとされており、簡便な方法であることからも推奨される
と記載されており、オミクロン株が感染を急拡大させている環境下では1缶くらい飲むのも悪くないかもしれません。
明日は訪問医と訪問看護師さん両方が訪問する日なので、聞いてみようかと思います。