このままでは耕作放棄地に
父から相続した土地は自宅用地801㎡の他
畑(市街化区域内) 291㎡(1,002千円)
畑(調整区域内のみかん畑) 4,189㎡(216千円)
田 3,217㎡(353千円)
山林(みかん畑) 8,196㎡(188千円)
となっています。かっこ内は固定資産税評価額の合計です。
現況の利用状況は
畑~自宅近くにあり母が野菜を作っていたが、今年以降は休耕状態に
みかん畑~3年以上手入れがされず、収穫もせず、放置状態
田~2,051㎡は農地バンクに貸し出し、残りは休耕状態
となっています。
母が老人ホームに入って以降は全ての農地が休耕状態となりました。
そもそも問題なのは私自身が名古屋に住んでおり、相続してからはコロナ禍で簡単に帰省できず、農地の現況を確認していないことです。場所すら正確に把握していません。子供の頃は手伝いで何度か行っていますが、50年以上前のことです。
それはともかく、このままでは耕作放棄地になってしまいます。
林水産省が定義する耕作放棄地とは、「 以前耕作していた土地で、過去1年以上作物を作付け(栽培)せず、この数年の間に再び作付け(栽培)する意思のない土地」ですから、農地バンク経由で貸している田以外はもう1年もすれば耕作放棄地に該当してしまいます。
耕作放棄地をそのままにしておくディメリットは
害虫や害獣が増えて近隣に被害
不法投棄されやすく再利用の足かせとなる
固定資産税の支払いは続く
社会や自然環境への悪影響
とされています。
このうち、耕作放棄地に認定されると固定資産税が1.82倍になります。年間で1万円くらいの増加ですが、毎年払うものですから馬鹿にはできません。
みかん畑は山間部にあり、従来からタヌキやハクビシン、イノシシが出没していたようです。
農地は長年放置されると、農地としての機能が失われて、再生作業を行わなければ利用できなくなり、当然、価値も下がります。さらに、放置期間が長いと再生することができない場合もあり、放置することは好ましくありません。
耕作放棄地は日本中で増加しており、私のように農業をしていない人が相続で農地を取得した人が多いようです。
(2)耕作放棄地の動向と担い手への農地利用集積の促進:農林水産省 (maff.go.jp)
とりあえず貸し出しを検討
農地の近くに住んでいない以上、農地を耕作することはできません。
耕作放棄地が増える中でできた施策が農地中間管理機構(農地バンク)の制度です。
農地中間管理機構とは、平成26年度に全都道府県に設置された「信頼できる農地の中間的受け皿」です。
農地中間管理機構はこのようなときに活用できます。
・ リタイアするので農地を貸したいとき
・ 利用権を交換して、分散した農地をまとめたいとき
・ 新規就農するので農地を借りたいとき
とあります。
私の相続した田の一部も農地バンクに貸し付けられていましたし、貸し出しを考えてみようと思います。
静岡県でも農地の貸付希望を募っています。
tyuukannkannri_panhu0303.pdf (shizuoka-nk.or.jp)
みかん畑でも貸し付けられるのかなど疑問は結構ありますので、まずは浜松市役所に相談するのがよさそうです。
まずは場所の確認と実地調査が必要
ただ、その前にやるべきことがあります。
なにしろ相続した農地がどこにあって、今どうなっているか確認していません。
〇相続した農地の場所を確認
公図を閲覧するのが確実そうです。
公図は法務局からインターネットでダウンロードできます。
〇現地の調査
現地を訪れ、現況を確認しないといけません。
写真も撮っておかないといけません。
みかん畑は山の中にあり、行くのは結構大変ですが・・・
ここまではやっておかないと、役所に相談には行けません。
コロナ禍でかつ妻の介護もある中で、移動すら簡単ではありません。
ただ、緊急にやらなければならない事ではありません。
じっくりと、できる事から進めていきたいと思います。