親友はいないけど、つらい事はありません
私には親友と呼べる人はいません。
というか70年近い人生において、親友は一人もいなかったと思います。
友達ならいますが(向こうが友達と思っているかは不明ですが)、指折り数える程度です。
人と話をするのは好きですし、取引先の方や会社の同僚や上司、部下とも酒をのみながら団らんするのはもっと好きです。
ここでできた人と人との繋がりを友達と思うかは人それぞれと思います。
性格的に相手に気を遣うことが苦手(相手から気を遣われることも苦手)で、深い付き合いよりは、その時々で気軽な浅い付き合いが自分に合っています。
人間関係というのは、結構神経を使います。リタイアした今の方が人間関係に気を遣わなくて済む分気楽です。
親友がいないということは孤独とは同義ではありません。
親友がいなくとも人付き合いはできるので、特につらいと思ったことはありません。
シニア世代になると友達が減る?
会社をリタイアすると、仕事がらみの付き合いは当然なくなります。
それを友達が減ったと捉える人が結構いるようです。
上記サイトにシニア世代の1/3は親しい友人(親友)がいないと回答しているという内閣府のデータが掲載されています。
会社関係の親友との接点が無くなることで、親友がいなくなったということのようです。
その後は友達の作り方が書いてあります。
友達が多いのは残りの人生を楽しむうえで有益とは思いますが、友達がいないことに問題があるのでしょうか。
友達を作る活動をすることの方がよりストレスを生み出すような気がします。
上記サイトには友達を作るメリットとして
自宅以外に居場所ができる、身だしなみを意識できる、認知症になりにくくなる、体力維持につながる、健康を維持できる
ということがあげられています。
これを否定する気はないですが、友達がいなくても本人さえその気になればできる事のように思います。
大切なのは気の持ち方ではないでしょうか。
友達がいないと嘆く高齢者に必要なのは
ネットでこんな記事を見つけました。
還暦になって友達ができないという相談に対し、石田衣良氏の回答を引用し、
「仕事を辞めたら、人間関係が寂しくなる。それは東から朝日が昇るのと同じ動かしようがない事実です。」
とし、
「知り合いと友達は違う。ほとんどの人に友達はいないし、いても数人です。深刻なのは、現役の時に友達がいると錯覚していても、仕事や会社を辞めた途端に「俺は友達がいなかったんだ…」と気づかされてしまうことです。作ろうと思って友達はできるものではないし、趣味にしようと思ってはじめたことが趣味に昇華することなんてない。
孤独を快適に生きる。それが定年後の喜ばしき知恵なのです。」
というのが石田氏の回答です。
今の状況を精一杯生きられれば十分
「孤独を快適に生きる」とは突き放した言葉ですが、石田氏の言いたいことはいい年をした大人が友達がいないくらいで悩むなということかなと思います。
私はリタイアしたら、一人で旅に出て今までいったことのない土地を散策したり、大学の公開講座で歴史や天文学を学びたいなと思っていました。人付き合いから解放されて、孤独を楽しもうとしていたのです。
現実には妻の介護に追われる状態となり、外出すらままならず、孤独を楽しむことはできなくなりました。
その代わり、訪問医の先生、訪問看護師さん、理学療法士さん、ケアマネージャーさんらが我が家に出入りするようになり、結構会話を楽しんでいます。健康や介護の相談にも乗ってもらえます。
家にいる時間が多いことでSNSの活用時間が増え、ブログやツイッターを通じて新たな方との繋がりもできました。おかげでこのブログも最近は毎日500件くらいのアクセスをいただいています。
友達がいなくとも、外出はできなくとも、人との繋がりはできます。楽しみはあります。今の生活にもそれなりに満足しています。
妻に至っては友達どころの話ではありません。自分で動けないのですから友達と会うこともできませんし、会いたくもないというのが本音だと思います。
でも好きなテレビ(韓国、中国のイケメンが出ているドラマ等)を見たり、i Padで音楽を見聞きしたりとそれなりに生活を楽しんでいます。
友達ができないなど、それほど大きな問題とは思えません。
ポジティブに人生を楽しんだ方がよいと思います。
シニア世代に残された時間はそんなにありませんから・・・