妻は訪問看護に助けられていますが
妻は週2回訪問看護を利用しています。(他にデイサービスと訪問リハビリが週1回づつあります。)
最近の訪問介護の内容は簡単な医療チェック(検温、脈拍・酸素飽和度の測定等)をした後、入浴介護に多くの時間を使っています。
看護師さんでなくとも介護士さんでもできることが大半です。
ただし、妻が訪問看護を止めて訪問介護にすることは将来的にもありません。(併用はあるかもしれませんが)
その理由は
〇膀胱留置カテーテルの交換が看護師でないとできない。
〇関節リウマチの症状が重く、定期的な医療チェックが欠かせない。問題が発見されれば応急的な医療行為を受けることができる。
〇ささいな事(尿の出が悪い、尿の色が濃い等)でも、相談に乗ってくれる。
〇24時間緊急サービス体制が構築されている。
〇訪問医師との連携(情報が共有されており、リアルタイムで更新されている)
といったところでしょうか。
おかげで妻の健康状態もだいぶ改善しました。(残念ながら車いす生活はかわりませんが)今後も在宅介護を続けていくには訪問看護師さんは欠かせません。
全国的には訪問介護の利用者が多いが・・・
妻にとっては良いことづくめの訪問介護ですが、全国的にみると訪問看護より訪問介護の方が利用者が多い状況です。
厚生労働省が介護給付費等実態統計という資料を公表しており、そこに訪問看護や訪問介護の利用状況がでています。
上記厚生労働省の資料によると、要介護判定を得ている人のうち訪問看護の利用者が81万人なのに対し、訪問介護の利用者は147万人もいます。
居宅サービスとしては訪問介護の方が身近なようです。
ただ、平成24年度では訪問介護135万人、訪問看護49万人だったので、訪問看護の利用者は65%も増加しています。昨年度も1年間で64千人(8.6%増)も増加しており、あと10年もしたら訪問介護に肩を並べるかもしれません。
なお、平成29年度の介護給付費等実態統計には介護度別の利用者数がでています。
これによると、介護度が上がるほど訪問看護が増えています。通所介護(デイサービス)が介護度が上がるにつれて減っていますので、その分は訪問介護に流れている面もあるようです。
訪問看護と訪問介護の違い
訪問看護を利用するためには医師が交付する訪問看護指示書が必要です。
訪問看護指示書から理解する訪問看護の仕組み | アラジンケア - 24時間365日対応の自費(保険外)訪問看護 (aladdincare.com)
妻の場合は大学病院を退院する際に大学病院から指示書を出してもらいました。たまたま要介護の判定を受けたばかりなので、担当したばかりのケアマネージャーさんが全て手配してくれました。最初の手続きは結構複雑でなじみがないので(全てケアマネさん任せ)、このあたりが訪問介護より利用が少ない要因かもしれません。
訪問介護は最初に契約しておけば24時間対応してもらえますが、訪問介護の場合は利用者またはその家族等からの要請に基づき、ケアマネジャーと連携し予め計画された以外の指定訪問介護を緊急に行った場合に可能となるようです。介護士さんではできることに限りがありますからやむをえないところです。
訪問介護のサービスは身体介護、生活援助、通院等乗降介助です。このうち身体介護は訪問看護でも対応できますが、生活援助、通院等乗降介助は訪問看護では対応してもらえません。
妻の場合はこうしたことは私が行っています。(リタイアして時間があります)
高齢単身世帯ではこうしたことがままならないので、訪問介護の出番が多くなりそうです。
下図(厚生労働省介護給付費等実態統計)からみると、要介護度が低いうちは生活介助で訪問介護を利用される方が多くおられることが分かります。
利用料金(点数)は訪問看護の方が高いようです。介護保険の範囲内で利用するのであえば気にするほどではないと思いますが。
介護される人の事情に合わせてうまく利用していけばよいと思います・