リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の70歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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農地バンクを活用する

田を農地バンクに賃貸中

父から相続した不動産のうち田の一部は農地バンクに賃貸しています。

実は父が死去した時、田を賃貸していることは母から聞いていましたが、どのような形態で貸しているか不明でした。母に聞いても要領をえません。

父が亡くなってから約1年が経過した頃、農地バンクから名義変更依頼の書類が届き、状況が判明しました。

ただ契約内容は不明だったため農地バンクに問い合わせたところ対応してもらえず、浜松市の農業委員会に連絡して契約書類を送ってもらい、やっと契約内容を確認することができました。

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2,051㎡の田を貸し出し、年間12,306円の賃料(6,000円/㎡)を受け取る契約です。契約期間は約10年です。

賃貸料は固定資産税に毛が生えた程度ですが、放っておいてもお金は入ってきませんし、耕作してもらうことで田の維持ができますから、やむをえないと思っています。

貸出先は静岡県農業振興公社で、静岡県が指定する農地中間管理機構(通称農地バンク)です。

実際に耕作を担うのは振興公社から農地を借りている人です。

他の農地も農地バンクに貸したいが・・・

父から相続した農地のうち、農地バンクに貸し出しているのは下記の通りごく一部でしかありません。

畑(市街化区域内)                 291㎡

畑(調整区域内のみかん畑)        4,189㎡

田               3,217㎡⇒2,051㎡を農地バンクに貸し出し

山林(みかん畑)        8,196㎡

上記の通り、田も1,000㎡以上が未貸し出しですし、膨大なみかん畑もそのまま残っています。これらを農地バンクに貸し出せると助かります。賃料は問題ではありません。管理義務から解放されるだけで、ありがたいのです。

静岡県農業振興公社のホームページをみると、農地バンク事業に力を入れているようにみえます。

www.shizuoka-nk.or.jp

上記ホームページには農地の貸し付けについても触れており、農地の貸付希望申込書もダウンロードできます。

13setumei_dasite2806.pdf (shizuoka-nk.or.jp)

また、農用地等の借受希望者一覧表も公表されています。

kariukekibou0402_seibu.pdf (shizuoka-nk.or.jp)

相続した農地のある浜松市北区を見ると(62ページ以降)、樹園地、施設果樹を希望している方もおられますので、もしかしたらみかん畑を貸し出せるかもしれません。

コロナが落ち着いたら、浜松市農業委員会に相談に行こうと思っています。

簡単には引き受け手が見つからないのかも

ただ、貸付の申し込みをしても簡単に借り手が見つかるとも思えません。

最近こんなニュースも目にしました。

news.yahoo.co.jp

鳴り物入りで始まった農地バンク事業ですが、うまくいっているかは疑問のようです。

静岡県の資料をみても目標1,200haに対し貸付面積は758haにとどまっています。(下記資料の最後のページ)

news026.pdf (shizuoka-nk.or.jp)

浜松市に至っては目標213ha対し貸し出されているのは1/4程度55haしかありません。

隣の磐田市は目標79haに対し143haも貸出実績があり、自治体によって力の入れ方が違うのかもしれません。

農地バンク(実際に動かしているのは農地委員会のようですが)は不動産業者ではないのですから、借り手と貸し手をマッチングさせるのは得意ではないという面も考えられます。

また、制度が周知徹底されているかも疑問です。亡父や母から農地バンクという言葉を一度も聞いたことがありません。仕組みも分からず田を農地バンクに貸し出していたようです。

とはいえ、最初からあきらめていては先には進めません。

門前払いになるかもしれませんが、チャレンジはしてみようと思います。