リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の70歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

にほんブログ村 シニア日記ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村 よろしければ上記バナーのクリックをお願いします

特別養護老人ホームと負担限度額

できれば特養に入れたかったが・・・

母が入所している老人ホームは民間の介護付き老人ホームです。

費用のことを考えると、できれば特別養護老人ホーム(特養)に入れたかったのですが、介護度が要支援2では入居資格がありません。

f:id:koichi68:20220319102915p:plain

特別養護老人ホームは、在宅での生活が困難になった要介護の高齢者が入居できる公的な「介護保険施設」の1つです。

kaigo.homes.co.jp

実家の近くにも特養があります。母が入居した老人ホームよりずっと規模が大きい施設です。

特養は公的な施設のため、老人ホームの中では比較的安価に入居できます。所得・試算状況に応じた減免制度もあります。

原則として終身にわたり介護を受けることができ、看取りも可能です。

介護スタッフは24時間常駐し、必要な時に適切な介護を受けることができます。

公的施設(自治体か社会福祉法人の経営)ですから、民間施設に比べ倒産のリスクも小さいと思われます。

ただし、入居できるのは原則65歳以上で要介護3以上の高齢者です。(特例で65歳以下の人や要介護1,2の人が入居できる場合があります。)

また、入居費用が安いこともあって、入居待ちの特養も多いと言われています。

特養の費用は?

特養の費用については下記サイトにまとめられています。

www.minnanokaigo.com

 

特養では、初期費用や入居保証金はかからず、月額利用料だけが必要となります。

月額費用は、施設介護サービス費、介護サービス加算、居住費、食費、日常生活費などで構成されています。

居住費、食費は所得や資産状況により軽減制度が利用できます。

居住費は居室タイプにより異なります。

施設介護サービスは介護度につれて増加します。

軽減制度を利用しない場合、上記サイトによる費用(実際には施設により差があるようです)は下記の通りです。参考迄に母が入居している介護付き有料老人ホームの費用も入れています。

介護保険は1割自己負担、要介護3としています。

f:id:koichi68:20220418132035j:plain

ユニット型個室を選ぶとすると、母が入居している介護付き有料老人ホームと大きな差はでてきません。

かといって他のタイプではプライバシーや感染症対策の観点から不安があります。

低所得者は特養の費用が抑えられる

低所得の人が特養を利用する場合は、、申請によって食費・居住費(滞在費)に負担限度額(利用者の1日当たり上限)が設けられ、自己負担額が軽減されます。低所得の人は所得に応じた負担限度額までを自己負担し、残りの基準費用額との差額分は「特定入所者介護サービス費」として保険給付されます。

www.city.hamamatsu.shizuoka.jp

f:id:koichi68:20220418132039j:plain

上記浜松市のサイトより

住民税非課税世帯が対象で、所得によって4段階に分かれています。

更に資産の制限があり、預貯金(国債や株式等も含みます)の額がそれぞれの基準額を下回っていなければなりません。(所得、資産とも基準を下回っていないといけません)

単身世帯だと2段階で650万円以下、3段階で550万円以下、4段階で500万円以下となっており、結構厳しい基準です。

母が特養に入ると費用は格段に安くなるが・・・

ちなみに母は所得は現時点で年金収入が約50万円、預貯金が現時点で695万円あります。

母が老人ホームでかかる費用 - リタイアおじさんのシニアライフ (hatenablog.com)

収入は第2段階の基準を満たしますが、預貯金は基準額をオーバーしており軽減対象とはなりません。

ただあと半年ほど今の老人ホームに入居していると預貯金が650万円を切ることから第2段階の基準を満たすことになります。

もし母が半年後に要介護3以上になれば、特養に入る資格ができますが、その場合は第2段階の軽減額が適用され、ユニット型個室に入居した場合の1か月(30日計算)の費用は

居住費が820円×30日=24,600円

食費が390円×30日=11,700円

介護保険自己負担(要介護3の場合)は高額介護サービス費を適用すると上限15,000円

となり、合わせて月額51,300円と大幅に負担が減少します。

母の月平均収入は年金と給付金を合わせて39,923円(社会保険料を除いた手取り)ですが、赤字幅は1万円ちょっとで済みます。他に医療費と日用品の費用がかかりますが、医療費は高額医療費介護サービス費合算の上限が母の場合年間19万円で介護費用で18万円使いますから医療費は年間1万円の支払いが上限で負担はほぼありません。

母の年金はごく僅かですが、特養に入れば10年以上入所していても、今の現預金残高で十分回っていくことになります。

では、母が要介護3以上になったら特養に入り直すかというと、それは難しいと思います。

特養自体が入居待ちの可能性が高く、母も今のホームに慣れているでしょうから替わりたくはないと思います。

今入居している介護付き老人ホームは看取りにも対応していますし、費用も安い方の部類ですから、特段の事情が発生しない限り入居し続けると思います。