バリアフリーの部屋に移動
宿泊を予約していた京都ホテルオークラにはタクシーで9日午後1時半頃到着。チェックインは午後3時からですので、背負っている荷物を一旦預け、身軽になってホテル周辺を散策する予定でした。
フロントに荷物を預けに行くと、もう部屋の用意ができておりチェックインの手続きができました。
早速14階の部屋に案内してもらいました。まずバスルームへ車いすで入れるかチェック、2cmくらいの敷居があり、うまく入れません。
その様子を見ていた案内の方が、バリアフリールームが開いているかどうか確認してくれることになりました。
しばらくして連絡があり、9,10両日とも部屋が開いているとのことであり、そちらの部屋に宿泊できることになりました。
バリアフリールームは7階にあります。客室階は7階から上なので、部屋からの眺望が劣ることから本来の料金は当初予約の部屋より低く設定されているとのことです。今回はキャンペーンを利用していることもあり、差額は発生しないことになりました。
バスルームのバリアフリーは充実
早速部屋に入ってみました。
まずはバスルームの入り口。
段差を和らげるよう、ちょっとしたスロープが設けられています。
車いすで入るには押し方に若干の工夫がいりますが、難しくはありません。
バスルームの中は要所に手すりがつけられています。
まずはトイレ。
両脇に手すりがあります。
トイレの利用以外にも、紙おむつの取り換えやズボンの着替えに手すりが重宝しました。
続いて洗面スペース。
こちらは車いすが下に入ります。
妻は車いすに座ったまま手洗いや顔洗い、歯磨きをすることが出来ました。
我が家の洗面所は立たないと用を足せませんので(私が支えています)、こちらの方が断然便利です。
洗面所の脇にも手すりがあります。
バスにも手すりが付いています。
残念ながら、妻は湯舟に入ることができませんので、利用はしませんでした。
我が家で訪問看護師さんにお風呂に入れてもらう時でも、湯舟には入らずシャワー浴だけです。(妻が浴槽に入るのはデイサービスの機械浴槽を利用する時だけです。)
ただ、妻ほど介護度が高くない方であれば大いに手すりが役立つと思います。
介護用チェアーがあれば妻の体を塗れタオルで拭いてあげられるのですが、そこまで贅沢は言えません。
多少の不便は我慢して
バスルーム以外は通常の部屋と同様で、手すりもありません。
ただ部屋は37㎡と広く、車いすを動かすのに支障はありません。
妻は部屋にいる時には車いすに座り、テレビを見ていました。
ベッドは寝心地はよいのですが、さすがに介護用ベッドという訳にはいきません。
我が家の介護用ベッド(レンタルですが)は背の角度が変えられ、サイドには手すりがついて、ベッドから車いすへの移乗がしやすくなっています。
妻がベッドから起きる時は背の角度が変わらないと自力では起きられないため、私が体を支えて起こしていました。車いすへの移乗や車いすからベッドに移る時も私が妻の体を支えていました。
膀胱留置カテーテルを装着していることもあり、神経を使いましたが、それほど大変な作業ではありません。
なお、朝食は17階のオリゾンテというレストランでバイキングをいただいたのですが、この階にはユニバーサルトイレがあります。
妻は朝食中に便意をもようすことが多いので、同じ階にユニバーサルトイレがあるといざという時に便利です。
幸いにも朝食中にトイレを利用することはありませんでしたが、ユニバーサルトイレがあることが安心感につながり、ゆったりと食事ができました。
その他の共用部分はほぼフラットで車いすの利用に支障はありません。
バリアフリーの部屋に変えてもらってよかった!
こんな具合で、バリアフリールームに変えてもらって大正解でした。
通常の部屋では、トイレや洗面・手洗いの度に苦労したと思います。
バスルームに入ってトイレや洗面設備を利用するには、妻を車いすから降ろし、私が体を支えながら妻に歩いてもらうしかありません。
バリアフリールームのお陰で楽しく宿泊ができました。
京都ホテルオークラさん、本当にありがとうございました。
また京都を訪れる際には、ぜひオークラのバリアフリールームに宿泊したいと思いました。
ただ、バリアフリールームは1室しかないようです。
チェックアウトの際に予約方法を問い合わせたところ、電話で予約して欲しいとのことでした。
京都に旅行する際はいの一番でバリアフリールームを予約しておこうと思います。