前回に続き、京都旅行の話です。
先斗町で食べられる店を探して・・・
10日(火)は先斗町や木屋町通りを車いすを押しながら散策していました。
先斗町は京都を代表する花街です。
夜歩くと風情は全く違うのでしょうが、私たちが歩いたのはお昼時です。
狭い路地が続きますが、車いすを押して歩いても問題はありません。
写真の右側は賀茂川に沿っており、川床を出している店もたくさんあります。
京都のお茶屋さんは今でも一見さんはお断りのようです。
私は銀行員時代に一度だけお茶屋さんに入ったことがあります。名古屋の支店に勤務していた頃、取引先の接待で連れて行ってもらいました。
芸妓さん・舞妓さんと遊ばせてもらいました。30年以上前にあった人生で1回だけの体験です。その時連れて行ってもらった取引先の方に伺うと、料金はそれほど高くないようです。(通常の接待用の飲食店と変わりません)
いかんせん、中に入れてもらえなければどうにもなりません。
この先斗町の通り、お茶屋さんだけでなく、通常の飲食店もたくさんあります。
当然ながら一見客でも入れます。料金もリーズナブルな店が結構あります。
問題は車いすで店に入れるかということ。
まずは玄関の前に段差を超えなくてはなりません。
更に玄関がもう一段高くなっている店がほとんどです。
車いすで入るのは容易ではありません。
いろいろ探しているうちに、2階に店があるものの、エレベーターが設置されている店を見つけました。エレベーター迄はほぼフラットです。
値段も手ごろでしたので、早速エレベーターに乗り込もうとしました。
ところが・・・
エレベーターが狭く車いすがうまく入りません。まして介助者である私が一緒に乗り込むなど不可能です。
よく見ると、身障者用のエレベーターの表示はありません。
やむなく先斗町の店はあきらめ、大通りで食べるところを探すことにしました。
ここにも段差が・・・
三条通りで1軒店をみつけました。ここも値段は手頃です。
道路からの入り口、玄関と段差がありますが、頑張れば何とかなりそうです。
ところが途中まで入って先をみると、まだ奥にもう一つ段差があります。(青のマーカー部分)
この段差は結構高そうなので、またしても入店を断念しました。
今度は河原町通の店。何度か利用したことがある焼き肉屋さんです。
こちらも段差を見ると
写真ではわかりづらいと思いますが、3cmくらいの段差があります。
私の技術では車いすで乗り上げるのは困難です。
またしても断念と相成りました。
地下街の店ならバリアなし
そんなことがあり、昼食は地下街を利用することにしました。
宿泊した京都ホテルオークラに隣接して、ゼスト御池という地下街が広がっています。
前日(9日)の夕食もこの地下街を利用しました。
この地下街へはオークラと直結している他、何か所かのエレベーターで歩道から地下街へ降りられ、車いすでも利用に問題はありません。
地下街の飲食店はどの店に入っても段差がありません。
9日の夜はで洋麺屋五右衛門でパスタを食べました。
10日の昼は蔵之助という店に入りました。ここでは、サラダバー、スープバー、ジェラートバーの付いたランチセットを注文しました。
地下街利用のメリットは段差がないことだけではありません。
レストラン街のそばにはユニバーサルトイレも設置されていて、万一の際に助かります。
地下街は車いす利用者には優しい施設であることを実感した次第です。