実家は神道で・・・
父が亡くなって、8月で丸3年となります。
実家は神道です。
元々は仏教でしたが、お寺の維持費用の負担が大きく、十数軒がまとまってお寺の檀家から離脱、神道に衣替えしたようです。(私が生まれる前の話です。)
お墓はお寺の境内から地域の共同墓地へ移りました。
神道は戒名などもなく、檀家制度もありませんから、あまり費用はかからないようです。
日本の神道の信者数は8,792万人と仏教(8,792万人)より多いのですが、重複している人が多いためで、神道のみの家庭は少ないと思われます。
日本で行われる葬儀の場合、その94%は仏式で行われ、神道式(神葬祭)の割合はわずか2%(残りはキリスト教式1%、その他3%)にすぎないようです。
私はリタイアする前に仕事柄社員のご葬儀にも結構参列しましたが、神道の葬儀に参列した経験はありません。親戚、友人・知人・取引先の葬儀も全て仏式でした。
大多数の方にとって神道の葬儀や法事はなじみが薄いと思われます。
父の葬儀の際に私が喪主を務めましたが、やり方は全て葬儀場の指導を受けました。
神道には式年祭がある
そんなこともあり、神道の行事については分からないことが多いというのが現状です。(私自身に宗教心が全くないこともありますが・・・)
教えてくれる人もいないので、ネットの情報が頼りです。母もよく分かっていないようです。
父の3回目の命日に備え、何かしなければならないかと調べてみると式年祭があることを知りました。
仏教の年忌法要と同様に、神道には式年祭というものがあるのです。
神道では亡くなった日を一日目と数えていますので、この8月は三年祭の時期となります。
ちなみに仏教では年の数え方が異なり、三回忌は亡くなって2年後に行われます。(神道は満年齢、仏教は数え年という感じです。)
年忌法要から考える!法事はいつまで行うべきか? | はじめてのお葬式ガイド (e-sogi.com)
仏教の四十九日に当たる五十日祭を行った後は一年祭、三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭、四十年祭、五十年祭、百年祭と続くようです。
ただ、十年祭の後は五十年祭としているサイトもありますので、二十年祭以降は気にしなくてよさそうです。
下記のサイトによれば親族を呼んで行う式年祭は三年祭までのようであり、その後は家族だけで済ませればよいようです。
三年祭をどうしよう
ということで、今年の三年祭をしっかりやっておけば父の式年祭は区切りがつきそうです。
ただ、ここで問題があります。
コロナ禍は大分収まってきているものの、まだ終息には至っておらず、親戚を招くのは難しそうです。
更に母が今年から老人ホームに入っており、三年祭に参列できるか不明です。
このため三年祭は神主も呼ばず兄弟だけで簡単に済ませ、五年祭をきちんとしようかと考えていました。
2年後なら今よりコロナも終息していそうですから親戚を呼ぶことも、母が参列することも可能性が高まりそうです。
と考えていたところ、先週母から
「神主さんを呼んで、子供たち(私の兄弟)で三年祭をして欲しい」
との手紙が届きました。
母自身が参列したいとは書いていませんから、私たち兄弟だけで三年祭をしてほしいとの依頼です。
確かに五年祭に注力したところでコロナ禍が終息する保証はありません。
まして高齢(91歳)の母があと2年経過したら今より健康状態が悪化して、コロナが終息しても参加できなくなる可能性も十分あります。
それなら三年祭を神主さんを呼んで行うことで式年祭にいったん区切りをつけておくのもよいかもしれません。
幸い老人ホームにはコロナが拡大しないことを条件に母が墓参で一時外出することに了解を得ています。
とりあえず神主さんに連絡して日程を押さえようと思っています。
実家とお墓で祈祷していただくだけなので、特に準備は必要ないと思っています。
問題は8月上旬で猛暑が予想されることです。(お墓での祈祷は屋外ですので熱中症の心配がありますが、短時間なので何とかなるかな・・・)
コロナがぶり返さず、母が参加できるのを祈っています。