リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の70歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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おひとりさまと老人ホーム

先輩が高級老人ホームへ

先日、お世話になった銀行の先輩から転居の挨拶が届きました。

転居先の住所を見ると夫婦で老人ホームに入ったようです。

まだ70台半ばのご年齢と認識していましたので、結構早い入居です。

入居先をネットで調べてみると、いわいる高級老人ホームです。

www.nissay-seirei.org

夫婦で入居すると入居一時金(介護金、健康管理金を含む)が4,000万円∼5,000万円くらい必要になります。

月々の費用は二人分で242,000円(一人入居だと142,000円)かかります。こちらは、通常の介護付き老人ホームとあまり変わりません。ただ水道光熱費等は使用量に応じて別途負担となります。

介護が必要になると介護居室に移って介護看護サービスを受けることができます。費用負担は介護付き老人ホームで特定施設入居者生活介護サービスを受けるのと変わりません。

この先輩はお子さんがおられません。九州出身でここ30年くらいは名古屋に住んでいましたが、近くにご親戚は近くにはおられないようです。

どちらかが先に亡くなった時、一人暮らしになってしまいます。その時に備えておくのも、70代で老人ホームに入った理由の一つかもしれません。

高齢のおひとりさまが増加中

下記の記事にあるように、厚生労働省国民生活基礎調査(2019年)によれば、65歳以上の者のみで構成されている高齢者世帯のうち、単独世帯(独居高齢者=おひとりさま)は約737万世帯もあります。これからも増加の一途です。

news.yahoo.co.jp

私自身は子どもが3人(うち二人は同居)いますので、独居生活になっても子供と連絡を取ることは可能で、「ひとり死」の心配はあまりしていません。

一方、私の妹夫婦は子供がおらず、先に夫が亡くなれば妹一人になってしまいます。

弟は子供が二人いますが、妻とは離婚して既に一人暮らしです。子供とも疎遠になっていて、今後連絡が取れなくなるおそれもあります。

母は弟のことを心配していて、「お墓は先祖代々の共同墓地に埋葬してくれ」と私に依頼していますが、私の方が5歳年上ですから、私が先に逝く可能性高く、頼まれてもどうにもなりません。(埋葬やお葬式を含め、お子さんが決めることでたとえ私が生きていても口を出す余地はありませんが・・・)

いずれにしても私のきょうだいにも「ひとり死」の不安がありますが、離れて暮らしている私にどうこうできるものではありません。相談されればアドバイスはしますが、こちらからあれこれ言うのはさすがに過干渉という気がします。

おひとりさまでは老人ホームに入るにもハードルが

ひとり死を避けるために老人ホームに入るという選択肢があります。

看取りまでしてくれる老人ホームもたくさんあります。

問題は老人ホームに入るには「保証人(ないしは身元引受人)」を要求されるケースが多いということです。

www.unimat-rc.co.jp

老人ホームが保証人を要求するのは上記サイトに書かれている通り

①緊急時の連絡窓口
②治療方針の確認や判断、入院する際の手続き
③家賃支払いなど金銭面の保証
④入居者が亡くなった時の手続きや身柄引き取り

のためで、お金の問題というより治療方針(延命治療など)を決めたりする窓口としてどうしても必要ということです。死亡時には身柄を引き取ってもらわねばなりません。

私も母が介護付き有料老人ホームに入居するにあたって身元引受人になりました。母はまだ元気な方ですが、老人ホームから時々相談の電話がかかってきます。保証人がいるから老人ホームも安心して入居させられることになります。

保証人は原則親族に限っている老人ホームが多いようです。

配偶者か子供が保証人になるケースが大半だと思います。

このため子供のいない「ひとり世帯」の人が老人ホームに入るのも簡単ではありません。

上記サイトにはそのための対策として

①保証人不要の老人ホームを探す

成年後見制度が利用できる老人ホームを選ぶ

③保証会社を利用する

があげられています。

②と③は相応の費用がかかります(特に②)ので、①が現実的な解決策と思われます。

愛知県の保証人扶養の老人ホームを下記サイトで探すと

www.minnanokaigo.com

介護付き有料老人ホーム等の民間施設では保証人不要の施設はそう多くはありませんが、特別養護老人ホーム等の公的施設は保証人扶養でも入れる所が多いようです。(介護付き有料老人ホームは159件中24件、特別養護老人ホームは417件中357件が保証人不要となっています。)

ただ特別養護老人ホームは介護度等の条件が厳しく、簡単には入居できません。

こうしたことを考えると、冒頭の銀行の先輩のように早め老人ホームに入居するのが正解かもしれません。

ただし、入居保証金を含めかなりのお金が必要です。誰でもという訳にはいきません。

この先輩は銀行から移った会社で役員として70歳くらい迄働いておられたので、資金は十分用意されておられたと思います。

私の場合は、要介護状態になったら子供に保証人になってもらって普通の老人ホームに入ろうかと考えています。3人の子供のうち誰かが保証人になってくれると信じております。