1年前は妻の食欲減退に苦労
去年の8月は妻の体調が最も厳しい時期でした。
7月初めに倒れて車いす生活となり、8月末にもう一度倒れる間の時期です。
要介護認定の申請手続きはしていましたが、最終判定通知が届かないので訪問看護師等も付けられません。今なら訪問医や訪問看護師に気軽に相談できるのですが、当時はそんなこともできません。
この間、特に神経を使ったのが食欲の減退です。
今思うと食欲不振の主因は排尿障害からきていると思われますが、当時は原因もはっきりしませんでした。
朝はまだそれなりに食べていましたが、昼・夜はほとんど食べられません。
体重も30kgを切りそうになったので、このままではまずいといきいき相談センター(地域包括支援センター)に頼んで介護食のサンプルを配達してもらったり、市販の介護食を購入したりしましたが、ほとんど受け付けません。
介護食をどうしよう⁉ - リタイアおじさんのシニアライフ (hatenablog.com)
さすがにこのまま放置する訳にはいかず、大学病院の関節リウマチの担当医のもとに駆け付けたのが丁度1年前の今頃です。
介護食に援軍 - リタイアおじさんのシニアライフ (hatenablog.com)
関節リウマチの担当医は膠原病の権威の一人で患者さんも多く、予約がないと本来は受け付けてもらえませんが、そんなことは言っておられません。
エンシュアに救われる
なんとか診察をお願いして処方してもらったのが経腸栄養剤エンシュアです。
とりあえず1か月分(1日2本×30=60本)を処方してもらいました。
バナナやコーヒーの味付けがされていて飲みやすく、妻も1日2本服用することに抵抗はありません。
便が緩くなるという副作用がありましたが、とりあえずこれで最低限の栄養補給ができるので一安心というところでした。
エンシュア・Hの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典 (nikkeibp.co.jp)
その後妻は8月末にまた倒れ大学病院に入院。泌尿器科で治療を受け、9月初めに退院しました。
入院直前から膀胱留置カテーテルを着けはじめ、退院から現在に至る迄ずっと装着しています。カテーテル装着により排尿の問題が解決されたためか、食欲も改善のきざしが見え始めました。
エンシュアは退院直後に在庫が少なくなったので、9月上旬に新たに3か月分(180本)を処方してもらいました。まだまだエンシュアに頼らなければならない状況でした。
その後妻の食欲はしだいにに回復し、退院して1か月もすると普段の6割くらいは食べられるくらいに戻ってきました。
このため便が緩くなるエンシュアをこれ以上服用する必要はなくなり、訪問医と相談してエンシュアの服用を一時中断することにしました。
妻の食欲は完全復活
今年の夏には妻の食欲は完全復活しました。
朝、昼、晩と一人前を完食、午後3時頃にはおやつも食べます。
手足は関節リウマチの影響で元には戻りませんが、胃腸は復活したようです。
しばらく柔らかいものしか駄目だったのですが、今は少々硬くても大丈夫です。
噛む力や飲み込む力が戻ってきました。
快食快便の日々です。最近は1日3回くらい便が出ます。その都度トイレに連れていって介助しなければなりませんが、1年前と比べれば贅沢な悩みかもしれません。
本人曰く、自由に動けないので食事が一番の楽しみのようです。
ともかくも妻の食欲が完全復活して何よりです。
エンシュアさんありがとう、さようなら
エンシュアは9月に3か月分服用してもらったものの1か月も経過しないうちに服用を止めたため随分残ってしまいました。
残ったのは161本もあります。
食欲を回復した妻がここしばらくの間エンシュアを服用する可能性はほとんどありません。
缶入りなので長期間の保存が効くとよいのですが、残念ながら今年の5月と6月に賞味期限が到来してしまいました。
さすがに場所も取るので、そろそろ捨てねばなりません。
ただ、かなり成分の濃い液体なので一気に捨てると下水管が詰まる恐れもあります。
1日5~10本くらいづつ捨てていこうと思います。このペースだと全て捨てるのに1か月近くかかるかもしれません。
エンシュアには妻が一番厳しい時に助けてもらったので捨てるのは忍びないですが、賞味期限切れなのでやむをえません。
感謝の気持ちを持ちつつ、捨てていこうと思います。
今後はクスリ(エンシュアもクスリです)を無駄にしないよう心掛けないといけません。