薬には使用期限がある
先日大量に残ったエンシュア(経口栄養剤)の使用期限が切れたことを書きました。
エンシュアの使用期限は缶の下に印刷してあるので、すぐ分かります。
エンシュアに限らず薬には使用期限があります。
妻は日常的に多くの薬を使用していますが、調べてみると使用期限が明示されていない薬がたくさんあります。
下記東京都薬剤師会のサイトによると(下から二番目のQの答)、
「抗生物質やワクチンなど、厚生大臣が基準を定めたものには、有効期限を記載することが義務付けられています。これとは別に、性状や品質が不安定なものには、使用期限の表示が必要です。これ以外の性状や品質が3年以上安定なものには、使用期限の表示は義務づけられていません。」
と書かれています。
使用期限が記載されている薬も、使用期限が見やすいものとそうでないものがあります。
こちらは妻が週1回自己注射(私が打っています)している関節リウマチ治療薬エンプレム(生物学的製剤)
注射器にしっかり使用期限が書かれています。まだ1年半くらいは大丈夫です。(ただし冷蔵庫での保管が必須です。)
こちらは鼻の薬モメタゾン
容器が小さいため使用期限の文字も小さいですが、何とか読めます。
一方こちらは皮膚に塗布するプロペト(白色ワセリン)
パット見、どこに書いてあるか分かりませんが、よく見ると右端(マーカー部分)に
2025年6月と書いてあるようですが、しっかり判別できません・・・
早めに使うにこしたことはないようです。
リウマチ薬の使用期限を調べるには
妻は関節リウマチ治療のため1日12種類の薬を19錠も服用しています。
薬は大学病院の担当医から次回の診療日迄の分を処方してもらいます。(最近は1か月半毎)
これを近くの薬局で1日の服用分を朝、昼、夕に分けて小袋に分けてもらっています。
使用期限はどれも分かりませんが、毎日服用しているので次の受診日には薬がなくなるため余りはでず、使用期限に気を遣うことはありません。
ただ、下記の事が起こる可能性があり、できれば予備の薬を保管しておきたいところです。
○受診予定日に何らかの事情(病気等)で病院に行けない可能性がある
○薬を紛失する可能性がある
○薬がすぐ手に入らない可能性がある。~先日処方してもらった膀胱留置カテーテル(バルーン)はメーカーにも在庫がなく1週間後に入荷と言われました。(材料の一部が欠品のようです)エンプレルも高価で利用者が少ないためか1日か2日待たされることがよくあります。
妻の場合1日でも薬が欠けると問題がでてきます。
特にプレドニゾロン(ステロイド系の薬)は関節リウマチの痛みを和らげる効果があり、飲み忘れるとすぐに痛みがでてきます。
薬の欠品は何としても避けねばなりません。
そんなこともあり妻も薬の予備を用意していました。(長い間同じ薬を服用していますので飲み忘れがあったり、入院中に病院で処方してもらって余ったもの等がでてきます。)
今ある薬の予備がこちらです。
ここ1年は処方された薬を即時使用していますので、1年以上前の分かと思いますが、使用期限が到来していなければまだ服用できます。
問題は使用期限をどうやって調べるかということです。
プレドニゾロンの下の方にバーコードがあり、
これで使用期限が判明するとよいのですが
使用期限や製造番号(ロット番号)は2次元バーコードなら記録されているようです。ただプレドニゾロンのバーコードは1次元のようです。スマホのQRコードリーダーで読み込んでもこれ(商品コード)しか出てきません。
やむなく薬を処方してもらっている薬局の薬剤師に相談してみました。
薬剤師もバーコードは役に立たないとの見解です。
薬剤師が薬を調べると、写真左のマーカー部分に製造番号が埋め込まれていることが分かりました。
私の目では判別できませんが、触ってみると確かに文字(数字)らしきものが埋め込まれています。写真に撮って拡大すると数字らしきものが見えますが、完全には把握できません。
薬剤師はこれでも製造番号が判別できるようで、このデータをパソコンに入力すると、使用期限があと1年あることが判明しました。
製造番号が判明すれば賞味期限は検索できるようです。(下記サイト、ただ医療関係者用なので私は検索できません)
この日はサンプルを持っていっただけですが、後日手持ちの薬を持っていけば使用期限を調べてくれることになりました。自力で調べるのは無理そうなので助かります。
全ての薬が同じような場所に製造番号が埋め込まれているのではなさそうなので、手持ちの全ての薬の使用期限が判明するかは分かりません。
それでもプレドニゾロンの使用期限は分かりそうなので一安心です。