カテーテルが品切れ
妻は1年前から泌尿器用カテーテルを装着しています。
カテーテルは通常2週間から1か月くらいの間隔で訪問看護師さんに交換してもらいます。交換は看護師さんでないとできません。
使用済のカテーテルは再使用できませんのでゴミとして処理し、新しいカテーテルを訪問医の先生に処方してもらっています。
今月は12日(金)に交換してもらいました。丁度その日は訪問医の先生の診断日だったのでカテーテルの処方箋を出してもらいました。
通常はその日のうちに薬局へ行けばカテーテルが手に入るのですが、薬局から電話がかかってきてメーカーに在庫がないので、22日(月)迄待って欲しいと告げられました。
訪問看護師にこの話をすると、このところ全国的にカテーテルが不足しており、カテーテルの奪い合いが起こっているという話です。
やや不安な気持ちを持ちながら22日に薬局へ行くと、やはりメーカーに在庫はないようで受け取れませんでした。今月の入庫は厳しいようです。
別メーカーのカテーテルなら在庫はあるかと問い合わせたのですが、こちらも在庫はないようです。
薬局の話によると、中国のロックダウンの影響で品不足が生じているようです。
製品そのものが中国から輸入されているのか、材料不足で日本の生産が滞っているのかはよく分かりません。
カテーテルはシリコーンを材料としており、新型コロナの影響で世界的に需給がひっ迫しています。
ゴムの原料不足はいつまで続く? (fujigom.co.jp)
妻が処方してもらっているのはクリエートメディック(株)が製造している「オーリシリコーンフォーリートレイキット」というカテーテルです。
同社は中国やベトナムでOEM生産を行っており、コロナの影響が出ているようです。(同社事業報告書の2ページ)
1340_ext_01_0.pdf (createmedic.co.jp)
対応を考えておかないと
泌尿器用カテーテルが全く流通していないということはないと思いますが、手に入りにくい状況が続いていることは確かです。
下記サイトによれば、自宅で過ごす人の約10人にひとり、施設入所者の約半分が排尿障害を抱えているとされ、カテーテルの利用者もかなりの数にのぼると思われます。
流通量の少ないカテーテルを多くの利用者で取り合っている状況が続いていると思われます。早めに手配できればよいのですが、時間がかかる可能性もあり対応を考えておかねばなりません。
妻は尿排出障害ですので、カテーテルが使えないとなると、出せていない尿が腎臓へ逆流し、尿路感染症や腎盂腎炎(じんうじんえん)などの細菌感染を引き起こすおそれがあります。使わないという選択肢はありません。
自宅にはまだ一つ新しい泌尿器用カテーテルが残っています。これは突然カテーテルの交換が必要になった時でもすぐに対応できるように常時一つは在庫を残すようにしていたからです。
今使っているカテーテルはできるだけ長く使っても9月9日(訪問看護師の来る日)迄には交換しなければなりません。交換後も新しいカテーテルをできるだけ長く使って、次のカテーテルが入手できるのを待つしかありません。9月中に入手できないと、大変なことになります。
今までカテーテルは3週間前後で交換してもらっていました。使って10日もするとバルーンが汚れてきます。2週間以上を経過するとバルーン内の尿がかなり濃い色になります。尿そのものの色が濃くなるのではなく、バルーン内に貯まった尿がバルーンの汚れと混ざって色が濃くなるようです。
バルーンは管を通して直接膀胱と繋がっています。1か月以内とはいえ、あまり汚れたバルーンを使い続けるのは衛生管理上好ましくありません。カテーテル交換のタイミングは最終的に看護師さんの判断となりますが、バルーンの汚れ等を目安にしているようで、3週間程度で交換していました。
このためまるまる1か月使うのには不安がありますが、そうも言っていられません。
もっとも黙ってカテーテルが入手できるのを待っていても1か月くらいはすぐに経過してしまい、窮地に陥りかねません。
とりあえず
○訪問医と対応を相談
○薬局に納期を明示してもらう(確実に入手できるのが確認できれば1か月待つのはかまいません)
○カテーテルの製造メーカーに状況を確認する
ことで、すぐ動こうと思います。
入手のメドが立たないないのであれば大学病院の泌尿器科で交換してもらうことを考えています。カテーテルは確かに不足していますが、全く流通していない訳ではなく、取り合いになっている状況です。大学病院なら優先的に供給されるでしょうし、多少の在庫はあるように思えます。
もともと妻は1年前に大学病院の泌尿器科に入院していましたし、カテーテルを常時装着するようになったのもその時からです。1年ぶりに再診してもらうとともに、カテーテルも交換してもらうようお願いすることを考えています。
カテーテルに限らず、コロナ禍で一部の薬や検査キットの需給が逼迫しています。厚生労働省も薬の受給状況の一元把握ができるシステムを検討しているようですが、すぐにできる訳ではありません。
自分と家族のことは、自分で守っていくしかありません。