リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の70歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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デジタル遺産とパスワード

パスワードを共有するのも・・・

認知症対策としてよく出てくるものにパスワードの共有というのがあります。

こちらのサイトでも認知症になる前に親子でやっておく項目の10番目に

「パソコンやスマホのパスワードを共有しておく」という項目があり、

保存した写真データだけでなく、ネット銀行やネット証券などのデジタル遺産の情報を把握できるようにしておく

とあります。

お金のトラブルを避けるために…親が認知症になる前にやっておくべき28項目 | マネーポストWEB - Part 2 (moneypost.jp)

また、家族が亡くなった際にスマホやパソコンのパスワードが開かず大変な思いをした遺族の方もおられるようです。

toyokeizai.net

ただ、生前にパスワードを共有しておくとスマホやパソコンを家族が勝手に操作して中身をみられるのも気持ちのよいものではありません。

結構悩ましい問題です。

遺族の対応が必要なデジタル遺産とは

こちらのサイトに遺族の対応が必要なデジタル遺産の一覧が掲載されています。

swri.jp

資産となるものは残っている金額を回収しなければなりませんし、負債の分は放っておくと費用が積み重なり負債が膨らんでしまいますので早めの対応が必要です。

ちなみに私のデジタル資産を調べてみると

資産

銀行口座(インターネットバンキング利用)~2行

電子マネースマホ決済他)~PayPay、WAON、敬老パス(交通系ICカード)、majica

ポイント~PayPay

負債

定期利用料~OCN(スマホ)、yahoo

有料サービス~amazonプライム

無料のもの(パスワード設定あり)

ブログ~Hatena

SNSツイッター

クラウドサービス~iCloud、One Drive(Microsoft

パソコンの中~写真、ビデオ、音楽(mp3)、文書、住所録

スマホ(i Phone)中~写真、ビデオ、電話帳

こうしてみると結構な数があります。

パスワードは生前に伝えるべきか

本人が亡死亡した場合は相続人がデジタル資産は換金し、負債は解約支払をしなければなりません。また「遺影に使う写真を見つけたい」「葬儀に呼ぶべき友人の連絡先を知りたい」といった遺族のニーズもでてきます。

xtrend.nikkei.com

この問題を解決するためには、パスワードを調べスマホやパソコンのパソコンにアクセスしなければなりません。さらに加入しているサービスを解約しようとすると、そのサービスのパスワードを求められる場合が多々あります。

こうしたトラブルを回避するためには、生前にパスワードを家族に伝えておくと便利です。

ただし、パスワードを教えた時から家族がパソコンやスマホにアクセスすることができてしまいます。パソコンやスマホの中には家族にみせたくないものが残っている場合もあります。できれば墓場まで持っていきたいものもあるかもしれません。生前にパスワードは教えたくないという人も多いと思います。

サービスによっては定期的にパスワードの変更を求められる場合もあります。強制されない場合でもリスク管理の観点からは時々パスワードを変えた方が安全です。変えた都度家族に教えるというのはあまり現実的ではありません。

また、データアクセス権限のない人がスマホやパソコンを開いたりネット上のデータにアクセスすることは不正アクセス禁止法に抵触するおそれがあります。(下記サイトの下の方に触れられています)

www.office-kanju.jp

ネット上に被相続人の残したデータがあり、それを探すためにパスワードを使ってアクセスをした場合に、その行為が被相続人の許諾を得ていない時には「なりすまし」とみなされ不正アクセス禁止法に抵触するおそれがあるというのです。

家族間とはいえ慎重に対応するにこしたことはありません。

www.fuhyo-bengoshicafe.com

私の対応策は

デジタル遺産(遺品)の対応は簡単ではありません。

本日紹介したサイトの中でもさまざまな対応策が示されています。

これらを参考にしたうえで私の対応策は現時点では下記の通りです。

○デジタル遺産のリストを作成し印刷しておく。パスワード記載しません。

利用しているサービスが分かれば、ユーザーコードはメールアドレスを使用している場合が多いのでそれを頼りに業者に連絡すれば手続きができる場合が多いと思います。

○写真や電話帳等のデータはUSBメモリにバックアップしておき、家族に分かる場所に保管しておく。定期的にバックアップしておけばパソコンやスマホが壊れた場合も安心です。USBメモリにパスワードは設定しません。

○パソコンやスマホの中の不要なデータは定期的に削除(断捨離)しておく。モノと違って廃棄費用はかかりません。

○1年間使用実績のないサービスは解約する。また利用したくなったら再契約すればすむことです。

ちなみに妻のスマホはパスワード設定なし、IPadはパスワードの設定がありますが私もパスワードを承知しています。(設定を私がしたので)

一人では外出できないのでスマホを無くす心配はありません。電子マネーも使用せず、サブスクも利用していませんので、パスワードがなくてもあまりリスクはありません。

妻の場合は指も不自由なので私が代わりにスマホを操作することもよくあります。(もちろん本人の了解済ですが)

80歳以上の高齢者の場合、スマホは電話とメールくらいしか利用しない方が大半と思いますのでパスワードなしの利用もありかと思います。(紛失した時に不正利用されるリスクはありますが)