やってはいけないムダすぎる出費
こちらのサイトに「やってはいけないムダすぎる出費⑫」というのがでています。
結構参考になるものも多いので、とりあえず上から6項目(保険、医療・介護)について思うところを書きます。
新たに加入する「医療保険」
現在加入している医療保険は、生命保険契約(積立式)に付随したもので、積立が満了した60歳以降は任意での契約となり毎年保険料を払っています。夫婦それぞれ保険料を支払っており、保険料(年額)は私が24,475円、妻が23,975円です。加入できるのは80歳迄で、入院すると1日5,000円の保証があります。
保険料が一人月2千円程度で済んでいることと、妻が時々入院することがあるため、80歳迄保険料を払うつもりです。
ただ、80歳を過ぎたら新たな医療保険に入るつもりはありません。80歳から加入すると月額保険料(入院1日5,000円、1入院の保障日数60日の場合)は月6,000円~9,000円くらいします。60日入院しても受け取れる保険料は30万円、払う保険料を考えたらその分を貯めておいた方が得のような気がします。いざとなれば高額医療費の制度も使えるため、自己負担はそれほ大きくなりません。
なお、70歳で加入しても保険料は月4,000円~6,000円くらいかかりますので、高齢で新たに医療保険に加入するのはじっくり検討した方がよいと思います。
65歳以上で用意する「死亡保障」
今では80歳になっても入れる生命保険があるようです。
テレビのCMでも頻繁にお目にかかります。
80歳で加入するのは極端な例としても、私の年齢(69歳)で某社の死亡保険(90歳満了)に加入した場合を上記サイトでシミュレーションすると
保険金額200万円の場合、月額保険料13,676円(年額164,112円)
保険金額1,000万円の場合、月額保険料66,310円(年額795,720円)
となります。解約返戻金はありません。(解約返戻金のある保険もあるようですが、保険料が倍近くになるようです。)
12年生きる(81歳になります)と保険金と払込保険料累計がほぼ同額となり、それ以上生きると保険料累計の方が高くなってしまいます。
シニア世帯の場合、子供の養育費はない方がほとんどでしょうから、相続税対策でもない限り加入する必要性は乏しいと思っています。
「葬儀保険」の保険料
私はこの保険を知りませんでしたが、葬儀代や葬儀後の整理費用に備えることを目的とした保険のようです。
上記サイトで某社の保険を見ると
70歳で保険金額100万円の葬儀保険に加入した場合、保険料は男性で月額2,990円(年35,880円)、女性は1,330円(年15,960円)となっています。保険料は掛け捨てです。
保険料の安い独り身の女性ならともかく、男性はあまり必要性を感じません。その分医療保険に入っておいた方がまだ有用な気がします。
葬儀費用くらいは貯金しておきたいものです。
「頻繁に通院」して薬をもらう
リタイア前の健康診断で高血圧とコレステロールが指摘されていたので、近くのクリニックで定期健診を受けています。当初は月1回通院、血圧とコレステロールの薬を毎日服用していました。
今は血圧もコレステロールも正常値に収まっており、2か月に1回の通院、薬もコレステロール用(アルトバスタチン)のみを2日に1錠分処方してもらっています。
どうしても通院しなければならない訳ではありませんが、通院の際定期的に血液検査や内視鏡検査をしてもらっており、費用的(薬と合わせ1回3,000円程度)にも負担は小さく、2か月おきの通院は続けていこうと思っています。
定期的に通院していると、「かかりつけ医」として認識されるのでコロナの検査等で助かります。
入院時に払う「差額ベッド代」
妻はこれまで何度も大学病院に入院していますが、個室に入ったことはありません。個室の数も限られており、勧められたこともありません。そもそも入院待ち患者が多く(コロナ以前からです)、相部屋でないと入院そのものが簡単にできません。
プライバシーや同部屋の人との相性などがあり、妻はできれば個室に入りたいようです。状況によっては妻の希望も考えてあげねばならないかもしれません。
使いすぎの「介護代」
介護保険は介護等級によって上限が定められていますが、上限一杯まで使う必要はありません。
私の妻は要介護4で介護保険サービスを30,938単位迄使えますが、実際に使っているのは14,919単位(金額にすると18,253円)とほぼ半分です。
これで
訪問看護週2回
訪問リハビリ週1回
デイサービス週1回
を賄えています。
介護者が仕事をしていてデイサービスを頻繁に利用する場合や、介護者の体調が悪く介護に限界がある場合を除けば、満額使わなくてもやっていけると思います。