永代供養墓が気になって
最近お墓の新聞チラシが2件、目に止まりました。
いずれも家族のかわりに霊園管理者が供養してくれるお墓(永代供養墓)です。
永代供養墓であれば、お墓掃除は霊園管理者が行ってくれますし、お盆、お彼岸などには合同供養祭が開催されます。また、年間管理料を支払う必要もありません。
私の実父は実家近くの共同墓地に葬られています。母もいずれはここに葬られることになります。
ただ私は実家に戻るつもりはありませんし、子供たちも同様です。私や妻が亡くなった時、実家の墓に埋葬してもらっても墓参りは大変です。お墓を名古屋に確保すれば、墓参りはしやすくなります。
また子供たちは結婚していませんので、継承者がいなくなる可能性もあります。そうした場合に備え、永代供養墓であれば跡継ぎの心配はありません。父母の遺骨(母はまだ元気ですが)も機を見て移せば墓参りもしやすくなりますし、一緒に供養してもらうことが可能です。
そんな事情があり、最近永代供養墓のチラシが気になっている次第です。
上記サイトによると永代供養墓には4種類があるようです。
・初めから合祀となる永代供養墓(合葬・合祀墓)(10万円~30万円)
・永代供養タイプの樹木葬(30万円~70万円)
・永代供養タイプの納骨堂(50万円~100万円)
・個人墓つき永代供養墓(70万円~150万円)
故人墓つき永代供養墓(平和公園内)
最初に見たチラシは平和公園内にある永代供養墓です。
平和公園は戦後建設された公園で、名古屋市内の多くの墓地(18万基)が平和公園内へ移転しました。
我が家からもそう遠くはありません。
チラシは平和公園内にあるお寺の中に墓地と0.24㎡の墓石がセットになっていて、墓石店が販売しています。
値段は83.5万円~100万円迄四つのタイプがあります。使用制限や埋葬人数の制限はありません。
墓石は小さいですが、お寺が年3回合同慰霊祭を行い。永代に亘り供養してもらえますので、永代供養料と思えば相応の値段ですし、平和公園内にあることを考えれば一考の余地があると思いました。
永代供養タイプの樹木葬(龍泉寺)
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓です。
龍泉寺は尾張四観音の一つで1200年以上の歴史を持つ古刹です。
龍泉寺の樹木層は蓮の花の石碑に納骨するもので、先祖代々合祀蓮、合祀蓮、個別蓮、家族蓮の四つのタイプがあり、永代供養料は20万円から200万円迄あります。
埋葬する霊位が増えると供養料も増える設定になっています。
場所は名古屋市では郊外になりますが、大型駐車場があり、バス便も本数が結構あり便利です。
永代供養タイプの納骨堂(万松寺)
最後は大須万松寺の納骨堂。
大須に買い物に行った際にパンフレットを貰ってきました。
万松寺は織田信秀(織田信長の父)が開山した由緒あるお寺です。
最近は将棋のタイトル戦の会場にもなっています。
名古屋の中心商店街の一角にあり、地下鉄の駅(上前津)から数分と便利な場所にあります。
納骨堂とは、故人の遺骨を納めるための収蔵スペースを備えた建物です。
万松寺納骨堂は6つの納骨場所があり、費用は30万円からとなっています。(年間管理料込)
合祀プラン(合祀墓に納骨し、焼香台から参拝)なら8万円です。
33回忌迄万松寺で供養し、その後は平和公園の永代供養塔に移されます。
実家は神道だが・・・
以上三つの永代供養墓は著名な公園や寺院にあり、交通も便利で、費用もプラン次第ですが比較的リーズナブルです。私個人的には立派なお墓には興味はありません。お墓が管理不在で荒れてしまったり、無縁仏になるのは好ましくないので、きちんとしたところで長期に亘り管理してもらえれば十分です。
ただ一つ気になるのは実家が神道であることです。
神道では死は穢れ(けがれ)とされているので、一般的には、鳥居の内側や敷地内に墓地は所有していません。お墓を建てる場合は、地域に代々伝わってきた村墓地や、宗教不問の寺院墓地や民営霊園、公営霊園などで墓所を購入して利用するようです。
実家のお墓は地域に代々伝わってきた村墓地です。名古屋市内にはそんなお墓を見つけることは困難ですし、もし見つけたとしてもその土地に縁もゆかりもない人のお墓が建てられるとはおもいません。
上記三つの永代供養墓はいずれも宗旨宗派は不問の墓地です。
ただいずれもお寺の中にあり、供養は当然仏式で行われます。(まとめて供養するので当然です。)
神式で供養してもらうためには宗旨不問の霊園にお墓を建て、神主さんを呼んで供養してもらうことになります。
この場合には継承者がいなくなると供養してもらえません。
私には宗教心は全くないので仏式で供養してもらっても何の問題もありませんが、ご先祖様がどう思うかまでは分かりません。