リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の70歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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母が老人ホームを退去して実家で暮らしたいと

母から手紙が届いた

母は昨年1月から介護付き老人ホームに入居しています。

1年以上が経過し、すっかり老人ホーム生活になじんだものと安心していました。

ところが・・・

今週の月曜日(6日)、母から手紙が届きました。

かいつまんで内容を書くと

「体は元気です。

老人ホームの人はいい人だけど、しょせん他人。それに老人ホームではやることがない。

子供たちと暮らしたい。そうすれば実家でいろいろなことができる。

できたら次男(私の弟)に仕事を止めてもらって、一緒に暮らしてもらいたい。

私から弟に一緒に暮らしてもらえるよう説得して欲しい。

一生のお願いです。」

といった内容です。

母は92歳ですが、しっかりした字で、文意もしっかりわかります。

ただ、お願いされたことについては受けることは困難です。

老人ホームで生活していれば、いやなこともあるでしょうから実家に戻りたい気持ちが沸いてくるのは理解できます。いつか出たいと言われることも予期していました。

ただ、現実には老人ホームを出て実家で暮らすことは困難です。

母の介護判定は要介護3ですが、まだ多少は自力で歩くことはできるようです。

ただ実家は一軒家でバリアフリーではありませんから、母が一人で暮らすことは困難でを伴います。体調が急変しても、簡単には助けを呼べません。

母もそこは理解しているようで、弟に仕事を止めてもらって介護に専念して欲しいという訳です。

弟は65歳、自営業で、いろいろあって今は一人暮らしです。

弟は

「自営業なので貰える年金は多くはない。70歳迄繰下げ受給を選択して貰える年金を増やしたい。そのためには少なくとも70歳迄は働きたい。」

と常々言っていました。

常識的な考え方で、私も賛同していました。

弟に仕事を止めろというのは無茶な話です。

母の年金は給付金を合わせても月4万円程度です。

これでは大人二人が暮らしていけません。

貯金を取り崩すしかありませんが、数年で尽きてしまいます。

それに弟としても母が亡くなった後の人生がまだあるのですから、収入の道を断ってしまうと、老後の生活設計が立ちません。自営業とはいえ、仕事をやめればお客が離れ再開は困難です。齢も齢ですし、やり直しはできません。

まして母の介護は大変です。ある意味、私が妻を介護しているより大変だと思います。

そんな訳で弟に母を介護するよう説得することなどできません。

弟に電話してみると・・・

とりあえず、弟に電話してみると、弟にも母から手同じような趣旨の手紙が届いているようです。

弟が言うには

「母が老人ホームに入る前から、同じ依頼を何度も聞いてきた。その度に70歳迄は働きたいから無理だと答えている。その時は一旦納得するのだが、時間を置いてまた同じ話をしてくる。」

とのことです。

弟も今回の話には困惑しているようです。

いずれにしても私たちきょうだい(妹を含め)にとっては、母がこのまま老人ホームにいてくれることが一番です。母には申し訳ないですが、介護できる人がいません。

老人ホームに母の手紙の件を伝えると

こうした状況を受けて母が入居している老人ホームの施設長に電話をし、手紙の内容を伝えました。

施設長も母が子供宛てに手紙を出したのを承知しており、内容が気になっていたとのことです。

今後の対応について話し合いましたが、時間が経てば出たいという気持ちも変わってくるかもしれないということで、しばらく静観することにしました。

私たち兄弟の老人ホームへの訪問もしばらく避けることとしました。(顔を出すと退去の話がでてきて面倒なことになりかねません。)

ところが、また別の問題が出てきて、事態は簡単には収まりそうにはありません。

現在対応を思案中ですが、また後日のブログで触れたいと思います。