リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の70歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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鼠経ヘルニアの手術

全身麻酔はリスクがあるが・・・

昨年末、鼠径ヘルニア(脱腸)の手術をしました。

手術に至る経緯はこちらのブログに書きました。

 

koichi68.hatenablog.com

鼠径ヘルニアの手術件数は年間15万件ほど、うち8割が男性ということです。男性にとっては結構ポピュラーな手術のようです。鼠径ヘルニアは自然に治ることも、薬で治療する方法もありません。唯一の治療方法が手術ということになります。

手術の方法はTAPP法(腹腔鏡手術)と呼ばれるものです。

jhs.mas-sys.com

TAPP法は腹腔鏡(細い管の先端にカメラが付いた手術器具)などを用いて、ポリプロピレン製メッシュで筋膜の弱い部分(ヘルニアの穴)の内側に挿入し、ヘルニアの穴を内側から補強する方法と説明されています。

素人感覚では説明を聞いてもわかりづらいのですが、飛びだしたヘルニア部分をメッシュの袋に閉じ込める手術と考えればいいのでしょうか。

手術の前には医師から手術についての説明を受け、危険性についても話がありました。


この手術は全身麻酔を実施しますので、リスクが伴います。麻酔が原因で死亡する確率は1万例につき1例程度と書かれており、絶対安全という訳ではありません。

ただ、私は妻の遥かに大変で危険な手術に立ち会った経験があり、それと比べたら簡単な手術ということで、あまり気にすることもなく同意書にサインしました。

 

koichi68.hatenablog.com

サイン後によく考えてみたら怖いことは怖いです。でも手術しか治療法はし、このまま放置して救急車を呼ぶ事態になったら大変です。妻の介護のためにも手術をしない選択肢はありません。

手術は無事終了

手術は昨年の12月20日に行われました。

前日の午前中に入院。

この日は特にやることはなく、簡単な検査をした後、看護師さんがおへその掃除をしてくれました。看護師さんから手術は翌日の午後3時の予定との話がありました。

手術当日。朝から食事はできません。水分も朝8時までです。

午前中に腕から点滴が入りました。午後になると手術に備え尿管を挿入、紙おむつも付けてもらいました。

手術は予定より1時間以上遅れ、その間は病室で待機です。

午後4時過ぎ、看護師さんが呼びにきました。

手術室迄はエレベーターで移動です。

すぐに麻酔の準備に入りました。

その後は全く記憶がありません。(全身麻酔が効いていますから当然ですが・・・)

約1時間半後に目が覚めた時は手術が終わっていました。目を開いた時、担当医の顔が目の前にありました。

無事目が覚めてよかった。1万人のうちの1人には、なりたくありません。

担当医から無事手術が完了した旨を告げられ、手術が終了した人専用の病室に入りました。部屋にいる患者は私だけです。

手術直後ですが、特に体が痛いということはありません。(麻酔がまだ効いていたかもしれませんが・・・)

ただ、点滴の他に心電図モニターや血圧計、パルスオキシメーターなどが装着されており身動きが思うようにとれません。

尿管と紙おむつを装着しているのでトイレに行く必要はありませんが、窮屈です。

そのまま眠ったり目が覚めたりを繰り返しながら朝を迎えました。

手術の翌日には帰宅の途に

翌日は主治医の検診の後、心電図モニターや血圧計の装着を取ってもらうとともに、尿管を外してもらいました(これはちょっと痛い)。

午前10時ころ元の病室に戻り、点滴を外してもらって一段落です。

その後は昼食を食べて退院ということになります。腹部の手術の翌日ですが、普通に肉が出ました。

食事後、着替て病室を後にし、会計で精算をして、家に歩いて帰りました。(自宅迄500mくらいです。)

帰宅後は普通の生活に戻りました。3日間くらいは無理をしないで静かに過ごしましたが、妻の介護はいつも通りこなしました。食事の支度や買い物もいつも通りです。大した負担ではありません。

帰宅日は尿管を装着していたせいで、尿をする時痛みがありましたが、翌日には収まりました。

幸い腹部に痛みはありません。(一応痛み止めは処方されましたが、服用することはありませんでした。)

年末迄は飲酒も控え多少ストイックな生活を送っていましたが、正月から完全に通常の生活に復帰しました。

その後経過は順調で、今はすっかり元気です。