妻の医療費は自己負担なし
先般のブログで妻の介護費用が年間40万円であることを書きました。
この金額で収まっているのは、妻が名古屋市から医療費の助成を受けているからです。
もし医療費の助成がなかったとしたら支払う金額はいくらか調べてみると・・・
2022年の医療費の総額がおおよそ272万円になります。
昨年、妻は入院や手術をしていませんから、少なくとも毎年このくらいの医療費がかかっていることになります。
妻は後期高齢者医療制度(本来は75歳からの加入ですが、一定の障害があって認定を受けた人は65歳から加入できます)に加入していますので自己負担は1割、約27万円の支払が必要ですが、この金額を名古屋市から助成を受けていることになります。
もし、妻が私と同じように国民健康保険に加入していた場合には自己負担は3割ですから、年間81万円もの支払が必要になってしまいます。
医療費の金額が大きくなっているのは
関節リウマチの薬代に162万円、訪問診療代に90万円
の医療費がかかっているためです。
薬代が高いのはエンプレルという自己注射を毎週1回行っているためです。(私が妻に注射をしています。)
その薬価は1本22,062円もします。1年で52本を注射しますから年間の薬価は115万円ほどになります。1割負担でも年12万円、月1万円近くの支払が必要です。
妻がエンプレルを処方されるようになったのは2005年(平成17年)のことです。この年、妻は人工関節置換手術を行い、両膝が人工関節となりました。両膝が人工関節になると障害者手帳の3級に該当します。このタイミングで関節リウマチの主治医から障害者手帳の取得を勧められました。障害3級から名古屋市では医療費の自己負担分が全額助成されます。医師はこのことを知っていて、エンプレルを処方するタイミングを待っていたようです。当時は3割負担なので、助成がなければ月3万円もの自己負担が発生してしまいました。
3級の判定が出たことにより、エンプレルが処方されるようになりました。以来18年も注射を打ち続けています。
ちなみに今は妻が後期高齢者医療制度に加入しているため、福祉給付金支給制度のお世話になっています。内容は障害者医療助成制度とほぼ同じです。
なお、医療費の全額助成がある都市は珍しいようです。名古屋市からは離れられません。
特別障害者手当で介護費用が賄える
妻は昨年初めに障害者手帳の等級が3級から1級にアップしました。特別障害者手当の2種は身体障害者手帳2級以上であれば対象者に該当します(別途審査があります)。このタイミングで特別障害者手当を申請し、受給が始まりました。
現時点での受給額は月33,350円で3か月毎に名古屋市から振り込まれます。(負担は国と県と市です)
妻の介護費用が月33,283円ですから、特別障害者手当で費用が賄えていることになります。
医療費は名古屋市の助成制度、介護費用は特別障害者手当のおかげで実質的にお金の負担がありません。福祉制度の恩恵を受けられることに感謝しています。
ちなみに特別障害者手当は施設に入ると支給停止となってしまいます。できるだけ長く在宅介護ができるよう頑張らなくてはなりません。