リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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実家に住むのは?

実家で暮らすのは無理

最近、相続した実家(空き家)の処分の話を書いていますが、私自身が実家に住むという選択肢もない訳ではありません。既にリタイアしており、仕事の事を考える必要はありません。長男は今月結婚、長女と次女は独り立ちの予定です。

母は実家近くの老人ホームに入居中、私の弟妹も、妻の兄弟も浜松市に住んでいます。

名古屋を離れて、浜松市の実家に戻って夫婦二人だけの生活も考えられなくはありません。

実際、10年以上前には、リタイアしたら実家に戻ることを考えていました。

ただ、今となっては実家で暮らすことは全く考えられません。

その理由は次の通りです。

〇妻の医療費負担~名古屋市では身体障害者手帳3級以上になると医療費の自己負担分を全額助成してもらえます。こうした助成を受けられる都市は全国でもあまりありません。もちろん浜松市にもありません。

妻が医療費の助成を受けている額は昨年で約22万円。今後病状が悪化したり、手術が必要になる可能性も考えると、せっかくの助成制度を捨てる気にはなりません。

福祉給付受給者証を呈示することで、医療費の自己負担がなくなります

〇妻の治療~今の大学病院には30年近く通っており、担当医も妻の病状をよく理解しています。実家の近くにも総合病院がありますが、継続治療を受けた方が安心です。妻の病状も厳しい時期に向かっていくことが予想され、病院を変える気にはなれません。

バリアフリー構造~今住んでいるマンションはバリアフリー構造で、車いすでの生活に支障がありません。これに対し、実家は庭付き、離れ付き、畑付きの一戸建てですが、大半が和室で段差だらけです。車いすでは暮らせません。バリアフリー構造にしようとすると結構な費用がかかってしまいます。

車いすで外出する際も、自宅の周辺は平たんで舗装も整備されており、便利です。飲食店やスーパーも近くにあります。実家周辺はアップダウンがあるうえ、歩道も整備されていません。店もあまりありません。

妻の今の状況からみて実家で暮らすのは困難というのが結論です。

妻が元気でも実家では暮らしていないかも

では、妻が元気だったら実家に戻っていたかというと、それも疑問です。

最近、リタイアしたシニア世帯こそ都会のマンション暮らしが便利だと実感しています。

歩いていける距離でほとんどの買い物ができます。競合店があるので食料品や日用品が安く買えます。医者も内科、歯科、耳鼻咽喉科、眼科と揃っています。

私も70歳になりました。まだ体は動きますが、いつまでも元気という訳にもいきません。体力が落ちた時に、近くに店やクリニックがあるのは助かります。

実家で暮らすのであれば車が必須ですが、年を取れば事故が心配です。いつまでも車を運転できる訳ではありません。

今住んでいるマンションは地下鉄の駅に近く、かつ名古屋市内の公共交通機関は敬老パスを使えば無料です。

マンションは戸建てと比べると居住面積は狭いですが、夫婦二人の生活であればそれほど不便を感じません。足腰が弱ってくればバリアフリー構造のマンションの方が暮らすには便利です。

老後の生活を考えたら、都会のマンション生活は便利です。私の住んでいるマンションにも高齢者夫婦の方が少なからずいらっしゃいます。

一度この便利さに慣れてしまうと、田舎の実家に戻って生活するのは難しそうです。

実家の外観