リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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諸悪の根源は関節リウマチ?

今回の入院は関節リウマチとは関係ないと思ったが・・・

今週初め、妻が手足に力が入らなくなったり、食欲不振に陥ったのは関節リウマチとは関係ないと当初は考えていました。

関節等が特に痛みを増していた訳ではありません。

考えられるのは熱中症、脱水症、夏バテといったところです。コロナ等の感染症の可能性もありますが高熱が続くという状況ではなかったので、可能性は薄いように感じていました。

ただ、よく考えてみると、妻はクーラーが寒いというので部屋の温度は高めの設定にしていましたが、クーラー自体は睡眠中を含めほぼ1日中稼働させていました。

水分補給も常にしており、排尿量は1日平均2,000mlくらい、少ない日でも1,700mlはあり、成人の通常尿量1,000~1,500mlを上回っています。私の倍以上は水分補給をしていました。

頻尿|医療法人恵愛会 中村病院(公式ホームページ) (nakamura-med.or.jp)

暑い日中に外出することもほとんどありません。

妻が脱水症や熱中症になる可能性はそれほど高いとは思えません。

そんなことを考えていた中、大学病院で出された病名は低ナトリウム血症及び相対的副腎不全でした。

ナトリウム不足の原因は?

低ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が低い状態のことです。

低ナトリウム血症について | メディカルノート (medicalnote.jp)

上記サイトによると、「ナトリウムは体内の浸透圧を調節したり、神経や筋肉を正しく機能させたりする役割をもっています。体内のナトリウム濃度が下がると軽い疲労感がみられはじめ、重症化するとけいれんを起こしたり、昏睡状態に陥ったりすることもあります。」と書かれています。

一般的には血清ナトリウム濃度が135mEq/L未満のときに低ナトリウム血症と診断されますが、妻が病院で検査した時は120mEq/lしかなかったようです。これでは手足に力が入りませんし、体はぐったりしてしまいます。

では低ナトリウム血症の原因は何かということになりますが、上記サイトでは

「低ナトリウム血症はさまざまな病気によって引き起こされますが、原因を特定することは簡単ではなく、ほかの症状や服用している薬など患者さんからの聞き取り内容や、細胞外液量と尿中ナトリウム濃度のパターンから考えられる病気を推測します。」

と書かれており、原因の特定は簡単ではないようです。

ちなみにナトリウムを多く含む食品には食塩を含む調味料の他、ハム、ウインナー、練り製品、即席めんなどの加工食品や野菜の漬け物などがあります。

我が家ではハム、ウィンナーを多く食べているので(妻は硬い肉が食べられないので、ウィンナーで代用)ナトリウム不足と言われてもピンときません。

ステロイドの長期服用の弊害か?

次に相対的副腎不全ですが、まず副腎皮質ホルモンについて調べてみました。

副腎とは|副腎|名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科 (nagoya-u.ac.jp)

上記サイトでは「副腎皮質は、コルチゾールとアルドステロンと呼ばれるホルモンを産生します。コルチゾールはストレスから体を守り、糖利用の調節、血圧を正常に保つなど必要不可欠なホルモンです。アルドステロンは塩分、カリウム、水分のバランスを保つのに重要な役割をします。コルチゾールは生きていくのに絶対必要なホルモンです。」

と書かれています。血液を正常に保つためには副腎皮質ホルモンが重要な働きをするようです。

相対的副腎不全については、下記サイトによれば

「相対的副腎不全は,副腎皮質ステロイドの長期使用者にみられる周術期合併症の一つである.低血圧,低血糖低ナトリウム血症などのさまざまな症状が引き起こされる。」

とあります。

遷延する術後麻痺性イレウスの原因として相対的副腎不全が疑われた1例 (臨床雑誌外科 85巻4号) | 医書.jp (isho.jp)

入院直前に血液検査の結果をみた大学病院の医師(膠原病内科)が

「20年以上ステロイドを服用していた弊害で副腎皮質ホルモンが体内で作られなくなったのではないかと思われる。」

と話していました。

必要な副腎皮質ホルモンが体内で作れなかったため、低ナトリウム血症を引き起こしたように思えます。

ステロイドは、副腎から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があります。

ステロイド治療|東京女子医科大学病院 腎臓内科 (twmu.ac.jp)

妻は関節リウマチの痛みを和らげるためにステロイドを常時服用していますが、副作用も強く、今回もその弊害かと思われます。

1か月前の大学病院の主治医の診断の際にも、ステロイドの長期使用による副作用を心配して服用量を減らすよう指導がありましたが、早くもその懸念が現実化したようです。

koichi68.hatenablog.com

結局のところ関節リウマチの治療に使うステロイドが今回の事態を引き起こしており、妻にとっては関節リウマチこそ諸悪の根源ということになるのでしょうか・・・

食塩水とステロイドを点滴中

妻は病院で生理食塩水とステロイドを点滴しています。

生理食塩水はナトリウムを補充し、適正なナトリウム濃度を回復させるための点滴です。

ステロイドについては一旦体内で作られなくなった副腎皮質ホルモンを補充するため、一時的に大量投与するようです。その後は投与量を減らしていくものと思われます。

ナトリウム濃度の回復と副腎皮質ホルモンを作る機能が戻れば退院となると思いますが、その時期は現時点では何とも言えないようです。