実家売却には条件がある
実家の売却については契約書を締結する段階にきていますが、実際に引き渡しをするのは3か月くらいかかりそうです。
売却に当たっては買取業者から条件が付されており、これらをクリアしなければなりません。
こちらがその条件です。
公簿面積売買
公募面積売買とは登記簿の面積(土地800.61㎡、建物152,36㎡)を正として売買することです。土地の登記簿と実測面積は結構異なることがあります。銀行員時代の経験では2割、3割違っているのはざらにあります。
公簿売買と実測売買の違いとは?トラブルを回避する方法を解説 | 不動産売却査定のイエイ (yeay.jp)
実家には明治の始めから先祖が住んでいましたので、土地自体の動きがなく、実測したら面積が違っている可能性は十分ありますが、公簿面積売買が明記されているので、違約にはなりません。
現況渡し
現況渡しとは「取引する物件をリフォームなどせずに、そのままの状態のままで引き渡すこと」です。
母屋以外に離れと小屋が建っていますが、全て取り壊しすることなく、そのまま引き渡すことになります。リフォーム費用や取り壊し費用の負担はありません。
現況渡しには契約不適合責任を問われる可能性があり、仲介してくれる不動産業者としっかり打ち合わせしておいた方が無難そうです。
地中埋設物は撤去費用売主負担
地中に土以外の埋設物が存在した場合は、撤去費用を負担しなくてはなりません。
地中埋設物とは、土地の中に埋まっている目視できない廃棄物や障害物のことです。
「地中埋設物」があったら売主に「契約不適合責任」はある?ない? (openhouse-group.com)
実家は現在建物が建っており、過去100年以上住宅地として利用されてきたので、埋設物が埋まっていることは考えにくいのですが、私自身が地中を確認したことはないので、絶対ないとまでは言い切れません。
ちなみに地中埋設物の撤去費用がこちらにでています。
解体工事で地中埋設物が!撤去費用相場や撤去すべき理由を解説 | 岡山で解体なら株式会社ACTIVE(アクティブ) (active-okayama.com)
確定測量渡し
確定測量とは、全ての隣接地との境界について隣接所有者との立ち会いをもとに境界確認を行う測量のことを指します。
確定測量とは 地積測量図との違いや費用・期間を徹底解説! | 相続会議 (asahi.com)
隣接所有者の立ち合いが普通のため、事前にお願いしておかないといけません。
費用は離れと小屋の表題登記も合わせ64万円ですが、売却のためには必須の費用です。
残存物の撤去
家具や家電、農機具等を全て撤去しなければなりません。
先日のブログに書いたように全て処理を業者に依頼すると132万円もかかります。
少しでも自分たちで廃棄することを考えています。
浄化槽の清掃については仲介不動産業者の担当者に相談してみようと思います。
再建築ができること
実家の建物が違法建築とは思えませんが、接面道路が狭いため、確認が必要です。
仲介業者の担当者に区役所で確認してもらうようお願いしています。
接道条件で再建築付加となれば、売却はできません。
売主負担にて建物登記
離れと小屋は登記されていませんが、売買に当たっては登記を要請されています。
登記は測量と一緒に土地家屋調査士に依頼する予定です。
こちらがその見積もりです。
登記は表題登記のみを行い、所有権保存登記は必要ないようです。
表題登記の費用は127,000円(消費税抜き)とそれほど大きな負担ではありません。
取り壊しを要請された方がはるかに費用がかかりますので、これはこれでやむをえないと思っています。
この他に、排水管が隣地を経由しているため隣地の了承を得て合意書を取得する必要がある旨を仲介業者から聞いています。
測量や登記、家財等の処理、隣接地所有者との交渉などやることが目白押しです。
妻の介護もあるので、うまく時間をつくらなければならないのも頭の痛いところです。