災害時に支援が必要な人の名簿を作成する動きが
区役所から妻宛てにこんな書類が届きました。
名古屋市では災害時に支援が必要な人の名簿を作成し、本人の同意を得たうえで「助け合いの仕組みづくり」に取り組む各町内の自治組織などの支援団体に名簿を提供するようです。
対象は一人暮らしの高齢者や身体障害者手帳の交付を受けている人などで、妻が該当することから名簿作成の同意書が添付されていました。
助け合いの仕組みづくりとは、地域の高齢者や障害者が「どこに住んでいるか」「どのうように安否を確認するか」を地域で事前に話し合って決めておき、訓練を実施するなどして災害に備える仕組みを作ろうとするものです。
趣旨は理解できたので、同意書は先週返送しました。
現実的には避難は困難
安否確認については大切なことだと思いますが、避難指示が出た時にどう対応するかについては問題があります。
妻を連れて避難するのは現実的には困難です。
まず避難所に行くのが大変です。
マンションのエレベーターが動いていれば1階迄は行けますが、避難所の階段は何人かの助けがないと上がれません。
風雨が強かったり(台風の時)、道に瓦礫が散乱(地震の時)していたりすると、車いすを押して避難所に行くのは多くの危険が伴います。
無事避難所に到着したとしても、その先も大変です。
まず避難所にベッドがない可能性が十分あります。最近はダンボールベッドが使われるようになったようですが普及はこれからのようです。
提供されるはずの段ボールベッド、協定通りには届かず雑魚寝…自治体任せの避難所運営見直しを : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
布団となると妻を寝起きさせるのが大変です。ベッドから布団への移乗は簡単ではありません。
着替えのためには手すりを持って立たないとできませんが、避難所に手すりが設置されているケースは少ないと思われます。
特に問題になるのがトイレ、手すりがないと介助ができません。しかもユニバーサルトイレではなく男女別々のトイレですから、私はトイレに入れず、スタッフの女性(いるかどうかわかりませんが)にお願いするしかありません。
手すりもない中で慣れてない方がトイレ介助をするのは大変です。
結局のところ危険を冒して妻が避難所に行っても生活することは困難で、かつ世話をしてくれるスタッフの方にも多大な負担を掛けることになります。
避難はしないのが最善か
こうしてみると、あえて避難はせず家にいるのが最善と考えています。
家にいれば手すりや介護用ベッドなど妻が生活するに必要な設備が整っています。
薬や紙おむつなども揃っています。避難するとすれば、これらを全て持っていかないといけないので揃えるのが大変です。
幸い自宅は3階で浸水の可能性は極めて少なく、耐震基準を満たした新しいマンションで倒壊のリスクも小さいと考えています。
もちろん想定外の災害が起こる可能性も完全に否定はできませんが、その時はその時です。
妻をショートステイ等に預け(災害時にできるかどうかわかりませんが)、私は避難所に行くということができればよいですが、何とも言えません。
当面は腹を据えて自宅に残るしかありません。