仲介手数料は改定で高くなったばかり
今回、不動産仲介会社に支払った手数料は33万円(消費税込み)です。
売却額の8%を超える結構な金額です。
従来の基準では、物件価格が400万円を超える場合は不動産仲介手数料は物件の価格×3%+6万円(消費税抜き)、400万円以下の場合は最大18万円(消費税抜き)が上限とされていました。
それが今年の7月から仲介報酬の特例規定が改定され、物件価格800万円以下の売買の仲介取引においては、売主買主の双方から最大で30万円(税込み36万円)の報酬受領が認められました。
今回の実家の売却額は400万円ですから、従来基準の仲介手数料は18万円(税込み198,000円)でしたが、契約が8月だったことから30万円(税込み33万円)を支払いました。
微妙なタイミングで支払う仲介手数料が増えてしまいましたが、個人的にはやむをえないと思っています。
というのも従来の仲介手数料では田舎の空き家物件を取り扱っても実入りが少なく、不動産業者は積極的に動いてくれません。
今回の改定により受け取れる手数料が増えたため(両社から合わせて60万円(税抜き)が受け取れる)、前向きに対応してもらえました。
年内に売却できたのも、この改定が少なからず影響していると思われます。
手間を考えると手数料にも納得
今回の売却に当たって困っていたのは、実家との行き来が困難(100kmほど離れており、車もなく移動に時間がかかる)なうえ、妻の介護で時間が取れないことでした。
実際、不動産仲介会社と実家で打ち合わせしたのは最初の僅か1回だけです。
その後のやり取りは電話とLINEメール、書類の受け渡しは郵便(レターパック)で済ませました。
買取業者への案内や廃棄物処理の下見等で仲介会社の担当者には何度も実家に足を運んでもらいましたが、事前に鍵を渡して対応しました。
結局買主探しから引き渡しまで、不動産仲介業者に任せきりという状況でした。
仲介業者の担当者にしてもらった主だったことを列挙すると
〇購入希望者(買取業者)探しと物件案内(3社)、希望買取額・条件の聴取
〇売却先の選定
〇物件(実家)調査~法令上の制約の確認(建築基準法、文化財保護法等)
〇役所でのヒアリング、調査~建築確認がなされているか、登記済証が発行されているか、建築可能か等のヒアリング
〇廃棄物処理、測量について業者への見積もり依頼
〇売買契約書の作成
〇売買契約の立ち合い
〇測量業者、廃棄物処理業者、司法書士との折衝(書類受け渡しの仲介、再見積もりの徴求等)
〇廃棄物処理後の実家の確認
〇引き渡し時の立会い
といったものが挙げられます。
結構な手間と費用がかかっています。
私が払った仲介手数料33万円は、こうしたことを考えると決して高いとは思えません。
この程度の費用でよくやってくれたと、むしろ感謝しています。