母の痛みは続いているが
今週初め、母の状態について老人ホームの施設長から連絡がありました。
母は相変わらず痛みを訴えているようです。

ベッドから車いすへの移乗は極めて大変なようで、多くの時間をベッドで過ごしているようです。今まで母は車いすに座って面会していましたが、今後は病院のようにベッドで面会することになりそうです。
当然トイレには連れていけません。紙おむつにするしかありません。母は嫌がっていたようですが、仕方ありません。膀胱留置カテーテルを使用するという方法がありますが(入院していた病院で使っていました)、老人ホームの看護師はカテーテルを挿入することは禁止されているようです。
食事は経口栄養剤で補っているようです。これなら摂取しやすいので、それなりの量が飲めているようです。最低限の栄養は確保されているようです。
亡妻が5年前ひどい食欲不振に陥った時は、大学病院の医師にお願いしてエンシュアという経口栄養剤を処方してもらって危機を乗り切った記憶があります。
痛み止めの薬は近くの整形外科などに相談して、少しでも痛みが和らぐよう微調整をしているようです。
また母のために、マットレスも介護用のものに取り替えてくれたようです。
これにより、体勢の調整、圧の分散、起き上がりの補助がしやすく、骨折の痛みを軽減する効果がありそうです。高齢者は、痛みの半分は姿勢の問題と言われるほど、ベッド環境が重要です。
亡妻を在宅介護していた時も4年半ほどは介護ベッド、マットレスをレンタルしていました。その効果は実感しています。

別の病院で手術するのは・・・
母の痛みを何とか和らげてあげたいという気持ちは強いですが、私にできることはなさそうです。
施設長は他の病院だったら手術してくれたと思うので、今回の手術回避は残念だったようです。母のような高齢の入居者が骨折の手術をして治ったことも何回か経験しているようです。
ただ、施設長は別の病院で手術させる気はなさそうです。
私が手術させてくれと依頼すれば動いてくれるかもしれませんが、私からお願いする気はありません。病院側がリスク回避のため手術を回避したいという意向はあったかもしれませんが、MRI検査などをして出した結論です。母には手術に耐える体力はないと判断するのが自然と思います。
手術をすることで痛みが回復する可能性もあるでしょうが、より痛みをひどくする可能性も低くはありません。また何度も病院に入院するのも、95歳の母にとっては負担が大きく、かえって痛みや混乱を増やす可能性があります。

老人ホームの緩和ケアを見守ろう
緩和ケアとは、がんなどの重い病気に伴う 身体的・精神的・社会的・スピリチュアル(生きる意味の悩み) のつらさを和らげ、その人らしい生活をできる限り続けられるよう支えること です。
緩和ケアはがんだけの医療ではありません。治りにくい骨折や慢性的な痛みも対象になります。
緩和ケアでできることの例としては
・痛みの薬の細かい調整(量・種類・タイミング)
・痛みの原因に応じた追加の治療(神経ブロックなど)
・体勢・寝具・クッションの工夫で痛みを減らす
・不安・混乱・孤独感への心理的サポート
・家族の負担を軽くする相談支援
などがあります。
老人ホームでは母の薬の微調整 をしてくれ、さらに 介護用マットレスに変更してくれています。
これは、ホームとしてできる「痛み緩和の基本対応」をすでにしっかり行ってくれている状態です。緩和ケアができています。
これ以上何ができるか私には分かりませんが、私があれこれ口を出すより老人ホームに任せた方が間違いがなさそうです。
母は95歳という年齢で骨折が長引き、痛みが続く状況は、医学的にも回復が難しい段階に入っている可能性があります。今後は完全な回復を目指すよりも、痛みを和らげながら穏やかに過ごすことが中心になります。終末期だからこそ、無理をせず、苦痛を減らし、穏やかさを守ることが最優先になりそうです。
今は老人ホームの緩和ケアを静かに見守ろうと思います。



















