紹介料が100万円以上になることも
月曜日の朝日新聞の1面トップに高齢者施設への紹介手数料についての記事がでていました。
こちらがその記事です。
要介護度高い高齢者に「高額値付け」 老人ホーム紹介ビジネスが横行(朝日新聞) - Yahoo!ニュース
高齢者が老人ホームに入居する際、施設を紹介する業者が存在し、施設から紹介業者に対し高額の支払手数料が支払われるケースが相次いでいるという記事です。
通常、施設紹介業者は高齢者施設への入居が完了すると施設から紹介手数料を得ることでビジネスが成り立ちます。入居者やその家族が手数料を払うことはなく、手数料が存在すること自体知らされていないことも多いようです。

こうしたビジネスが存在しているのは厚生労働省も把握しており、それ自体を問題視している訳ではなさそうです。全国には500を超える業者が存在するようです。
問題は紹介手数料の額にあります。
記事によれば手数料は介護度に応じて高くなるようで、要介護5の人になると100万円以上になることもあるようです。
介護保険から支払われる介護報酬は介護度に応じて高くなりますが、介護度が高いからといって介護の手間が増えるとは限りません。
私の妻は要介護4ですが、在宅介護で対応できています。時間は拘束されますが、慣れてしまえば介護にそれほど手間かかかりません。
介護度の高い人を集めた方が高齢者施設としては手間をさほどかけず収入アップに繋がります。このため、施設としては介護度の高い人を集めるために紹介業者に高い報酬を提示するようです。

厚生労働省としては施設が得た報酬(原資は介護保険料)が高騰する紹介料に回る恐れがあるとして、昨年12月適切な料金設定を施設が設定するように自治体に指導することを求めています。
紹介業者は広く利用されている
記事だけでは分かりにくいので、文中にでてくる「高齢者住まい事業者団体連合会(高住連)」のサイトを覗いてみました。高住連は有料老人ホーム協会、全国介護付きホーム協会、高齢者住宅協会の3団体で構成されています。
上記サイトでは紹介業者届出公表制度について触れている他、紹介業者を検索することもできます。
届出紹介事業者検索 | 高齢者住まい事業者団体連合会(高住連)
そして今回の記事のベースとなった「高齢者向け住まい紹介事業の実態把握」調査についてもアップロードされています。
これは紹介業者と高齢者施設入居者の両方に対して行った調査です。
回答のあった施設のうち2/3を介護付老人ホームが占めており、介護度の高い人が利用することの多い介護付老人ホームで紹介業者が利用されていることが多そうです。
紹介料の平均額は半数の施設で20万~30万円となっています。
焦点となっている最高額については27%が100万円以上と回答しており、100万円を超える手数料も例外的という訳ではなさそうです。
160万円以上と回答したのも6%あります。(キャンペーン等の特殊ケースもあるようですが)
紹介料の決め方は半数近くが「ホームごとに介護度や医療必要度等を考慮して決めている」と回答しており、介護度により紹介料が上がるのは事実のようです。

調査の最後の方に入居に至った経緯が記載されています。(複数回答可なので合計が120%になっており注意)
本人・家族等が紹介会社に依頼して探したという人が25%あるので、紹介業者の利用は結構広がっているようです。
「本人・家族等がケアマネジャーに依頼して探した」が23%、「本人・家族等が病院のMSWに依頼して探した」は21%ありますが、ケアマネージャーやMSW(医療ソーシャルワーカー)が紹介業者に依頼して施設を探すケースも結構あるようなので、最終的に紹介業者が施設を探すケースは3割を超えている可能性も高そうです。

是非はともかく、紹介業者は無くてはならない存在になりつつあるようです。
自分で探すのが一番だが
上記の調査で、施設を本人・家族が探したと回答した方も4割います。
できれば自分たちで探すのが一番と思います。
こちらのサイトでは紹介業者の問題点が書かれています。
入居者1人紹介で100万円の怪 「老人ホーム紹介」ビジネスの問題点とは #専門家のまとめ(太田差惠子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
妻は病気の進行次第で早い時期に施設に入らなければならなくなる可能性が高いと考ています。
その時になって慌てて探すと、紹介業者に頼まざるをえない可能性もあります。(妻は要介護4ですから業者は手数料目当てに迅速に動いてくれそうですが)
そうすると妻の実情を踏まえず、紹介料目当てにいたずらに高い施設を紹介される恐れもあります。
今のうちから万一に備えて老人ホーム選びを検討していこうと思っています。

