開かないのは金庫だけではない
先日の実家の整理の話の続きです。
鍵が掛かっていて開けるのに苦労したのは金庫だけではありません。
金庫の横にこんな木箱が置いてありました。
子供の頃に見た記憶がありますが、その当時でもかなり古いものだったような記憶があります。
これも鍵がかかっているようで開きません。上の方に鍵穴らしきものがあります。
鍵がどこにあるかまったくわかりません。
木製なので鋸を使って力ずくで開けることに。
10分ほどで何とか開きました。
保険の領収書などがぐしゃぐしゃに入っていました。
引き出しから古文書らしきものが・・・
木箱の一番上は引き出しになっています。
引き出しを空けると古文書と思われるものが10冊くらい出てきました。
古いものでは、こちらの2冊
享保とあり、享保年間(1716~1736年)に作成された可能性があります。
その場合は300年前の古文書ということになります。
ただし、後世の写本の可能性もありますので、私自身では全く判断がつきません。
上の古文書は「古水帳」とあります。
下記サイトによれば「水帳は江戸時代の土地台帳で、屋敷地の間口等と所有者を記し、地子課税(じしかぜい)の基準となった。徳川幕府が土地支配を行う上で重要な役割を果たした記録であり、明暦元年(1655)から安政3年(1856)まで、定期的に改められた。」とあります。
大阪市:大阪市立中央図書館所蔵の水帳群 一括(184点) (…>大阪市指定文化財>大阪市指定文化財(指定年度別)) (osaka.lg.jp)
実家のあるあたりの享保年間の土地台帳と思われます。中には所有者と面積らしきものが記載されていました。
こちらは明治時代の地租改正の資料です。
地租改正法は明治6年に公布されましたが、本格的な実施はその後のようです。
明治8年とあるので、結構初期段階のものかもしれません。
もしかしたら、どちらも郷土史を研究されている方には貴重な資料かもしれません。
こちらは寛政年間(1789~1801年)の記載があります。。
小説の写本ではないかと思われます。和本ないし和装本(日本の伝統的な製本法によって製作された古書・古文書のひとつ)のようです。
こちらも和本で小説の写しかと思われます。
私の曾祖父(私が生まれる前に亡くなっており、面識自体はありません)が骨董品を集める趣味があったと父から聞いており、曾祖父が集めたものと思われます。
祖父も父もこうしたものには一切興味がないので、最近の書類と共にお蔵入りしていたようです。
処理が問題だが・・・
問題はこれら古文書(古文書に該当するか不明ではありますが)や和本の処理です。
もしかするとそれなりに価値のあるものかもしれませんので、簡単には捨てられません。
古書店に持っていけば買い取ってもらえるかもしれません。
ただ、水帳や地租改正の帳簿は郷土の歴史を知る貴重な資料です。
お金にはならなくとも公的施設に寄贈して郷土史の研究に役立ててもらえるのが一番です。
浜松市博物館に電話して、引き取ってもらえるか聞いてみるのもありかと思っています。
浜松市博物館/浜松市 (city.hamamatsu.shizuoka.jp)
こんなことをしていると実家の整理が進みません。
とりあえず我が家に一時保管しておくのが賢明かな・・・
先祖が残してくれたものなので・・・
どうするかは一段落してから考えます。