リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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家庭用金庫は必要か?

実家の金庫は廃棄することに

開かずの金庫がやっと開いたので、今度は金庫の処分を検討していました。

結局、実家の家財の廃棄を依頼している産廃業者に廃棄を頼むことにしました。当初の見積もりからは外してもらっていたので別途おおよその金額を聞くと1kg当たり180円とのことでした。実家の金庫の従量は不明ですが、60kgあったとしても1万円を超える程度です。

金庫廃棄専門業者に依頼しても1万円以上はかかるようなので、手間(他の家財と一緒に処理してもらえる)と信用度も勘案してこの業者にお願いすることにしました。

当初はダイヤル錠の番号も判明したし、鍵も二つありますので我が家で使うことも考えました。ただ運ぶのが大変です。

家庭用金庫といっても30kg~60kgくらいの重さがあるようで、移動は簡単ではありません。ヤマトの「らくらく家財宅急便」なら送れそうですが、手間も費用もかかります。

そもそも我が家に金庫を持ってきても置くスペースがありません。重要なものは貸金庫に入れています。金庫を持ってきても無駄にスペースを使うだけです。やっぱり不要ということになっても捨てるには費用がかかります。

そもそも金庫は必要か

私が借りている貸金庫の年間利用料は22,400円です。決して安い金額ではありません。

金庫なら10万円以下でも買えますし、維持費はかかりません。

一時期、家庭用金庫でもいいかなと考えていた時期もあります。

ただ、実家の金庫の処理で苦労する中で、家庭用金庫の問題点がわかってきました。

金庫が開かなくなるおそれがある~家庭用金庫はダイヤルやテンキーと鍵を併用しているケースが多いと思いますが、相続の際金庫が開かないリスクがあります。相続人に事前にダイヤル(テンキー)番号を伝え、合鍵(副鍵)を渡しておくのが必須ですが、それでも開かないケースがあるようです。

金庫の解錠業者は結構あるので、開かなくなっても何とかなりそうですが、絶対に開く保証はありません。かなりの費用(少なくとも2万円は必要)もかかります。

そもそも専門の鍵解錠業者が一定数いて商売が成り立つということは、金庫のトラブルが相当数あることの裏返しと思われます。

盗難に対して万全ではない~解錠業者がダイヤル番号不明で鍵のない金庫を開けられるということは、犯罪者が金庫を開ける知識と技能を持っていれば金庫破りができるということになります。

家庭用金庫自体は結構な重さがありますが、複数犯であれば金庫毎盗まれる可能性も十分あります。

盗難に対する備えが万全という訳ではなさそうです。

移動が困難で、処分も手間と費用がかかる~金庫は重いので一人で動かすのは困難。一度設置したら、その場所で使い続けるしかありません。

いらなくなっても金庫は簡単には捨てられません。捨てるにも1万円以上の費用を覚悟しておかねばなりません。

金庫に入れなければならないものがあるのか?

実家の金庫に入っていたのは権利証、年金証書、建築確認通知書といったものでした。

これらは重要なものではありますが、金庫に入れておかねばならないものかというと疑問符が付きます。

金庫に入っていた権利証は父の生前のもので今は私が相続したので何の効力もありません。そもそも相続の際に権利証は必要ありません。売買の際は権利証があると手続きがスムーズですが、紛失しても売却は可能です。

不動産売却の権利証とは?紛失して再発行できない時の対処法|不動産売却HOME4U

年金証書も紛失したら再発行が可能です。年金番号が必要になる時があるので、番号を控えて置けば十分です。

建築確認通知書もあるにこしたことはありませんが、今回の売買では見つからないということを伝えて契約ができました。

ということで、どれもわざわざ金庫に入れて保管する必要があるとも思えません。

預金通帳を金庫にいれている方もおられるかもしれませんが、通帳は紛失しても再発行可能です。印鑑の保管場所を別にしておけば(私は常に携帯しています)、盗難にあっても預金を引き出されるリスクは軽減されます。

株券も電子化されました。

金庫に入れるとしたら現金や宝石類でしょうか。

私は現金は最小限しか持ち合わせない主義(電子決済を愛用)ですし、宝石類は持っていません。

こう考えると重要種類を手提げ金庫等に纏めて入れていけば十分で(散逸を防げる)、重い家庭用金庫は不要な気がします。

金庫にこだわるなら貸金庫を

私は銀行員だったこともあり、貸金庫を愛用しています。

盗難や災害(火災・地震等)のリスクは極めて小さいですし、自宅の中にスペースも必要がありません。

私が死んでも、相続人が揃って申請すれば金庫の中身を引き取ることができます。手続きには時間がかかりますが金庫が開けられなくなるリスクはありません。貸金庫を借りている銀行名は子供たちに伝えてあります。

中には権利証や実印、保険証券や預金通帳が入っています。銀行まで行かないと中身が取り出せないのが難点ですが権利証や実印は通常殆ど使うことがありません。預金通帳の記帳はどのみち銀行に行かなくてはなりません。

日常使う口座はインターネットバンキングにより入出金が確認でき、かつ振込もできるので不便はありません。

難点は手数料が年間2万円以上かかることです。

この辺は個人の価値観の問題かと思います。