認知症になる前にしておくべきこと
週刊ポストに「認知症になる前に…親子でしておくべき手続き」が掲載されていました。
私はまだ70歳手前なので、もうしばらくは大丈夫と思いますが、できることから少しづつ進めておくことが賢明かと思えます。
この記事には28項目が掲載されていますが、気になったものをあげてみました。
認知症の兆候をチェックしておく
自治体や医療機関のセルフチェックリストを使って認知症の兆候が出て定期的に確認しておくことが望ましいようです。
ネットでチェックリストを検索すると、こんなのが出てきました。
www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp
東京都のシートは20点以上(私は13点でした)、和歌山県立医大のシートでは5つ以上(私は二つ該当)が該当すると認知症の可能性が出てきます。
さすがに私は認知症の可能性には該当しませんが、引っかかる項目はあります。
○5分前に聞いた話を思い出せないことがある
○言おうとしている言葉が、すぐに出てこないことがある
○よく知っている人の名前を忘れる
といったところでしょうか。
こうした傾向は年を取ると誰にでもでてくるのかもしれませんが、注意するにこしたことはありません。
重要書類を貸金庫に預けておく
預金通帳、有価証券、不動産登記済証等重要書類は貸金庫に預けておくことが無難と思います。盗難や火災等の心配もありません。
パソコンやスマホ等のパスワードも一覧にして貸金庫に入れておけばよいと思います。
問題は認知症になると貸金庫の開閉もできなくなる可能性があることで、事前に代理人カードを作成しておくのがよいと思います。
貸金庫は契約者本人が亡くなると、代理人でも貸金庫を開けることはできません。
相続人全員の同意が必要になってくるので、貸金庫の中に何が入っているかリストを作成しておくのが無難と思います。(リストは貸金庫には入れないように・・・)
株や投資信託を売却しておく
認知症になると株の売買ができなくなります。
成年後見人を選定(結構費用と手間がかかります)したり、代理人を選定(痴ほうになる前が前提です)してあれば売却は可能ですが、これも大変です。
最終的に株が処分できるのは所有者本人が亡くなって遺産分割協議が終了するのを待つことになります。
その間に株価がどんどん下がっていくのを手をこまねいて待たざるをえません。もちろん株価が上がっていく可能性もありますが、その場合でもここぞというところで売却して利益を確定させることができません。
ある程度の年齢に達したら、株は売却しておいた方が賢明と思います。
ゴルフ場などの会員権を売却しておく
ゴルフ会員権は認知症にならずとも、体力が衰えればプレーも困難になり、持っていても意味がありません。たまにプレーするのであれば、ビジターでもできます。
プレーしなくとも会員権を持っている限り年会費はかかります。
認知症になったらもちろん売却できません。
相続となったらより面倒な手続きが待っています。相続できない会員権もあります。
もし会員権が相続の対象となるとしても、その後が大変です。
会員権を売却する場合はゴルフ会員権取引業者に仲介を依頼することになりますが、簡単に買い手は見つかりません。
ゴルフ会員権を買う人は売り手に払うお金とは別に名義変更料をゴルフ場に払わなくてはなりません。最近では売買代金より名義変更料の方が高いのが普通です。
愛知県ゴルフ会員権-相場表-ゴルフホットライン (plus-web.co.jp)
これがネックでなかなか買い手が見つかりません。買い手が見つかる迄は年会費を払い続けなければなりません。
相続人が名義変更をして会員になるということもできますが、その場合はみずから名義変更料を払わなくてはなりません。年会費も支払いが必要です。
ということで、ある程度の年齢になったら、早めに会員権を売却した方がよいと思われます。
リゾート会員権も同様に早めに処分しておいた方は無難です。
私はゴリフ会員権もリゾート会員権も保有していませんが、代わりに父から相続した農地や山林を保有しています。こちらも認知症になったら処分ができませんので、早めに対応を考えておかねばなりません。