リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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相続税対策より前にやるべきこと

相続税対策より大切なこと

相続対策というと必ず出てくるのが生前贈与とアパート経営です。

前者は贈与税がかからないように毎年一定額を贈与するもの、後者は資産の相続税評価を下げて相続財産の評価額を減らそうとするものです。

いずれも相続税を減らそうとするものです。

ただ、国税庁の資料によると、令和2年において相続税を申告した人は12万人、死亡した方の8.8%にとどまっています。相続税対策が必要な人はそう多くはありません。

sozoku_shinkoku.pdf (nta.go.jp)

大事なことは私が亡くなった時、相続人に苦労をかけないようにしておくことと思います。

ネットにこんな記事がでていました(週刊現代

「まさか」のその日のためにいま夫婦でやっておくべき準備

妻の死後「残された76歳の夫」が大後悔した、口座の「名義変更」での意外な落とし穴(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(2/2) (ismedia.jp)

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上記サイトより

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上記サイトより

これを参考に私がやっておくべきことを考えてみました。

私がやっておくべきこと

〇父から相続した不動産の処分~実家の土地建物と農地(みかん畑を含む)です。利用も処分も困難なので、相続財産として残されても迷惑です。私が生きている間に売却(ないしは寄贈)するなどして片づけたいのですが、簡単ではありません。じっくり時間をかけて解決していきたいと思います。

〇財産目録の作成~預金と不動産(自宅マンションと相続した土地建物)について作成。妻の分も作成。(エクセル表で)。これがないと相続手続きがスムーズに進みません。預金は銀行、預金種別、口座番号をリストアップして渡しておけば十分と思います。残高は変動しますし、相続が発生した時点で銀行に連絡し調べてもらえば十分です。私は借金はなく今後もつくる予定はないので、リストには0で記載しておきます。

固定資産は毎年送られてくる固定資産課税明細の最新版を残しておくと便利です。(ただし資産評価0のものは記載されませんので注意)

〇加入している保険の明細の作成~私と妻の分。(エクセル表で)保険番号、契約者、被保険者、付保額、保険がどういう状況で払われるか等を一覧でまとめておきます。介護保険は重度の痴ほうになると保険金が払われますが本人は痴ほうで判断ができないため、子供に事前に伝えておくことが重要です。介護保険がん保険は被保険者が亡くなった場合も保険金が支払われるので、相続人に情報を伝えておくことが大切です。

保険会社から毎年契約内容の通知が送られてきますので、最新版を常に残しておくと役に立ちます。

〇預金口座の整理~普通預金通帳だけでもいろいろな銀行に10口座近くあります。諸事情で増えてしまいましたが、管理も面倒ですし、相続も手間になりますから、口座を整理していきたいと考えています。

痴ほうのリスクを考えると定期預金より普通預金の方が便利(定期預金は本人が銀行に行かないと引き出せないが、普通預金なら子供がCDカードで引き出せるなど融通が利く)ですが、ネット金融詐欺や盗難のリスクを考えると定期預金の方が安全で、私は多くを定期預金にしています。

〇重要財産の保管~預金通帳(一部の普通預金を除く)、不動産の登記済証は貸金庫に保管しています。相続が発生した際、貸金庫は簡単には開けられませんので、中に何が入っているかはリストを作って子供に渡しておく予定です。

〇お墓の問題~父は実家の近くの共同墓地にある先祖代々の墓に埋葬しました。ただ、今後を考えると私以降はここに埋葬するかは難しい問題です。

墓じまいを考える - リタイアおじさんのシニアライフ (hatenablog.com)

墓じまいを含め、私が生きている間に解決しておかなくてはなりません。

〇痴ほうに備える~子供名義の代理人CDカードを作っておき、重い介護状態になったらその口座から費用を引き出してもらうことを考えています。

家族信託も検討の余地がありますが、また別途触れたいと思います。

〇戸籍の移動~転勤による引っ越しが多かったこともあり、本籍は実家に置いたままです。戸籍謄本を取得することはあまりないので不便はそれほど感じていません。(郵送で取得していました)

今後引っ越しの予定はありませんし、実家の売却も視野に入っている以上、そろそろ移動をしておいてもよいかもしれません。

なお本籍を現住所に移すと、私が亡くなって相続手続きをする際は、転籍する以前の市区町村からも戸籍謄本(除籍謄本)を取り寄せなければならず、少々手間がかかります。

引越し時の本籍の扱い方とは?変更するメリットやデメリットを知ろう|引越し見積もり・比較【SUUMO】

〇遺言~とりあえず万一に備え、自筆証書遺言を作って貸金庫に入れておこうと思います。その方がいつでも変更できますし、費用もかかりません。

しかるべき年齢になったら自筆証書遺言保管制度を考えようと思います。

 

以上、考え出したらきりがありません。

まだ他にも出てくると思います。

できることから少しずつ前に進めていくしかありません。