高齢者が医療保険に入る必要性
最近、高齢者の医療保険のCMを結構目にします。
昔は高齢者は医療保険にはなかなか入れませんでしたが、今では月1万円以下の保険料で医療保険に加入できるようです。
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先進医療対応で保険料は結構バラツキがありますが、基本は入院すると1日5,000円が給付されます。ただし、1入院で60日、通算入院日数で1,000~1,095日が上限となっています。
私は生命保険契約に医療費特約が付随しており、保険料の払い込みは終了しましたが、医療特約分を毎年払いこむことにより入院の際、1日5,000円が給付されます。
ただし、80歳までしか特約を付加できませんので、80歳時点で終了となります。
80歳を過ぎたら医療保険が効かなくなりますが、これに備えて新たに医療保険に入るかと問われると、答えはノーです。
以下、私の個人的な考えを記しておきます。医療保険に入ることに反対する訳ではありませんので、念のため。
医療保険は医療費を保障するものではない
医療保険はかかった医療費を保障するものではなく、入院したら1日5,000円を給付するものです。どちらかというと、現役の方が入院により収入がなくなるのを補填する意味合いが強いと思っています。高齢者は仕事をしていないのが普通ですから、補填の必要性は乏しいと感じます。年金は当然ながら入院していても、受給できます。
長期に入院することはあまりない
私の妻は関節リウマチの治療に伴い、結構手術等で入院しましたが、病院(特に大病院)は一人の患者を長くは入院させてくれません。次の手術待ちの患者が控えているのです。基本的には手術後3週間もすれば完治していなくても退院させられてしまいます。後は自宅療養となり、医療保険は効きません。妻は関節リウマチによりこの25年間、結構入院した方ですが(恥ずかしながら入院に備えて必要な衣料等をまとめて保管しています)、貰った保険給付は50万円(100日分)にもなりません。
ちなみに25年間月5,000円の保険料を払うと、保険料は150万円になります。
高齢になれば病気で入院の可能性は高まりますが、長期間入院するかというと、それは別問題です。
ご参考迄に
不幸にして長期入院しなければならないこともありますが、医療保険は1入院60日迄しか効きません。
高額療養費は健康保険である程度カバーできる
病気によっては結構高額な医療費がかかります。ただ、高額療養費制度によって自己負担額は抑えられています。
ただし、入院時の食事代や保険診療外費用(差額ベッド代等)は対象外となりますので、そこには留意が必要です。
とりあえずのリスクヘッジとして
いずれにしても長生きすればするほど、入院等のリスクはたかまります。
私の場合、長生きの備えとして
- がん保険の加入(がんの場合、結構な医療費がかかります)
- 年金の繰り下げ受給(70歳迄繰下げて受給額を増やす)
を行っています。