リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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妻の医療費と助成制度

10か月で270万円の医療費

妻の医療費通知が届きました。

前回分と合わせて掲示します。令和3年1月~10月迄です。

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医療費の総額は2.698,390円にもなります。

内訳は

診療費               587,930円

入院費               610,430円

調剤費             1,485,310円

入院食事代          14,720円(健康保険適用外)

ただ、妻は障害者手帳3級以上を保持しており自己負担分は名古屋市から助成されることから、自己負担は保険適用外となる入院食事代の14,720円で済んでいます。

この中で断トツに多いのが調剤費(クスリ代)です。

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月平均15万円近くかかります。

妻は関節リウマチの治療薬だけで12種類のクスリを服用しています。

その中でも高いのが自己注射で接種するエンプレルです。

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エンプレルは炎症性サイトカインのTNFα、IL-1、IL-6やT細胞などを標的として炎症を抑え、軟骨や骨の破壊の進行を大きく抑えることのできる薬です。抗リウマチ薬の効果が不十分な場合に用いられます。

週1回接種していますが、薬価は23,640円もします。

1年間では122万円、月平均10万円とクスリ代の2/3を占めています。

エンプレルを使い始めたのは妻が身体障害者手帳3級の認定を受けてからです。

両足の関節に人工関節置換手術を施した時点で障害3級に該当するので、大学病院のリウマチ担当医がエンプレルの処方を勧めてくれました。名古屋市の医療費助成が受けられるのを医師が承知していたのです。

当時は自己負担3割でしたから、エンプレルだけで月3万円も支払いが発生するため、医師としても簡単には勧められなかったようです。

エンプレルは別格としても、リウマチのクスリは結構薬価が高いものが多い印象です。

昨年は12日間入院していたため、入院費も61万円となっています。

名古屋市の助成に感謝

妻は今67歳ですが、後期高齢者保健制度に加入しています。本来は75歳以上の人が加入する制度ですが、身体障害者手帳3級以上を保持していると65歳以上から加入できます。

このため、名古屋市の助成がないとすると自己負担は通常の健康保険の3割ではなく、1割負担となります。助成制度がなければ、昨年の10か月で約27万円を負担しなければなりません。通常の健康保険であれば3割負担の80万円です。

名古屋市では身体障害者手帳3級以上を保有していれば、医療費の助成が受けられます。(ただし所得制限あり)

www.city.nagoya.jp

妻は後期高齢者医療に加入していますので、現在は福祉給付金支給制度で医療費が助成されています。

www.city.nagoya.jp

身体障害者手帳3級以上を保有(今は1級)を保持していることで、随分と助けられていることになります。

名古屋市には感謝しかありません。

実は名古屋市は全国の自治体の中でも、トップクラスに医療福祉が充実しています。

東京でも障害者に対する医療費助成制度がありますが、基本的には2級以上です。(一部の内部障害は3級でも可)2級取得は結構ハードルが高く、妻も長い間3級でした。また医療費全額が助成される訳ではありません。

心身障害者医療費助成制度(マル障)  東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)

少々古い資料(平成23年)ですが、これによると、多くの都道府県が東京都と同じ基準を採用しています。愛知県のように障害3級迄の人に、医療費自己負担分全額補助がなされる都道府県はあまりありません。

shintai110401.pdf (n-syaho.com)

両親が高齢になったこともあり一時は実家に戻ることも考えたのですが、妻の医療費負担を考えて名古屋に留まったという面もあります。

名古屋市は他にも医療費の助成制度があります。

難病(指定難病333疾病)治療費の助成や、小児慢性特定疾病医療費の支給、自立支援医療身体障害者の障害の毛尾玄や除去のための医療の給付等)等サポートが充実しています。

私は浜松市生まれで、東京都(豊島区)、千葉県(習志野市柏市)、埼玉県(さいたま市)にも住んだことがありますが、名古屋市に住んでいる期間が最も長くなっています。

年を取って妻の介護をしていると、つくづく名古屋市に住んでいてよかったと思っています。