リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の70歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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特別障害者手当と身体障害者手帳

あまり知られていない特別障害者手当

妻は今年から特別障害者手当を受給しています。

支給される金額は国から支給される金額に愛知県、名古屋市から支給される金額を加え月33.400円です。

要介護4で自己負担が1割の場合、介護保険の区分限度額を目一杯使っても何とか費用を賄えそうな金額ですから、受給できれば大きな助けになります。

私は妻を在宅介護(施設に入所すると手当が支給されません)していますが、特別障害者手当だけで妻の介護費用(在宅看護・リハビリ、デイサービス、介護用品レンタル)が賄えています。

介護が必要な人にとっては貴重な手当ですが、制度自体を知らない方が多いようです。

gendai.medi入りあたしも

上記サイトには受給対象になりうる高齢者の約9割が申請漏れのため受給できていないと書かれています。

私も昨年妻が車いす生活になる迄、この制度のことを知りませんでした。

たまたま妻が車いす生活になり、身体障害者手帳の等級変更(当時は3級)を検討していて1,2級になると特別障害者手当の対象になることを知りました。

要介護3以上になれば特別障害者手当を受給できる可能性がでてくると思いますが、介護の相談に乗ってくれるケアマネージャーさんが知識不足でアドバイスしてくれないケースも多いと思います。

上記サイトでは「特別障害者手当」という名称には高齢者という表現が入っていないので高齢者には関係ないと思い込んでいる人が多いと推測しています。

もちろん特別障害者手当に年齢の上限はありません。

ただ高齢者の場合は、倒れて要介護3以上の状態になった場合在宅介護が困難で、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームに入ることが多く、結果として手当の対象外となるケースも多いと思います。

在宅介護で要介護3以上の方を介護する場合は特別障害者手当の申請を検討してみたらいかがでしょうか。(特に要介護4以上の場合はぜひとも申請すべきと思います。)

高齢者も身体障害者手帳の取得を

特別障害者手当の認定基準は愛知県のサイトでは下記のように書かれています。

www.pref.aichi.jp

1.身体障害2級(一部を除く。)以上の障害を重複して有する方
2.身体障害2級(一部を除く。)以上の障害を有する方で、IQ20以下の方又は常時介護が必要な精神障害を有する方
3.身体障害2級(一部を除く。)以上の障害を有する方又はIQ20以下の方もしくは常時介護が必要な精神障害を有する方で、他に身体障害3級相当の障害を2つ以上有する方
4.身体障害2級(一部を除く。)以上の障害を有する方又はIQ20以下の方もしくはこれと同程度の障害又は病状を有する方で、日常生活においてほぼ全面介護が必要な方

妻は4の身体障害2級以上かつ日常生活においてほぼ全面介護が必要という基準に該当したと考えています。

いずれにしても身体障害者手帳2級以上(ないしは精神障害)が大きなハードルとなっています。

妻は関節リウマチのため50歳のころ身体障害者3級を取得しましたが、高齢になっても障害等級を取得しておられる方は少ないと思います。

まずは障害者手帳の2級以上を取得することが、特別障害者手当受給の近道と思います。

妻も手帳の等級アップを申請し、1級と認定されると区役所の窓口ですぐに特別障害者手当の申請手続きをしてくれました。

障害者手帳取得のメリットは直接的にはそれほど大きくはありません。

www.atgp.jp

私たち夫婦は名古屋市に住んでいて、3級以上で名古屋市から医療費の全額補助を受けられるのでメリットが大きいですが、その他の自治体では医療費補助は限定的です。

その他のメリットは公共交通費の減免や公共施設の使用料減免といったところですが、要介護4くらいの状態になると電車に乗って外出するのは困難でメリット享受は限られます。

介護関係のサービスも受けられますが、65歳以上であれば介護保険でも同等以上のサービスが受けられます。

そんなことで高齢者がわざわざ身体障害者手帳を取得しようとはしないのかもしれませんが、特別障害者手当を受けられるのであれば大きなメリットになります。

また65歳以上75歳未満で身体障害者3級以上であれば、後期高齢者医療制度への加入が可能になります。扶養に入っていた場合は保険料が自己負担になりますが、医療費の自己負担額は1割で済みます。(所得要件を満たしている必要がありますが・・・)

www.aichi-kouiki.jp

介護には何かとお金がかかります。公的サービスや補助制度を有効活用することが手助けとなります。