外食は減るが、調理食品は愛用されている
先般最新の家計調査からみた高齢者世帯の収入と支出の話を書きました。
高齢者世帯の収入と支出 - リタイアおじさんのシニアライフ (hatenablog.com)
今日は同じ昨年の家計調査の中から食費についてピックアップしてみました。
金額は円/月です。
まずは食費を年代毎に比較すると
高齢者世帯の平均食費は68,082円、勤労者世帯の平均が78,576円ですから1万円ほど少なくなっています。
74歳くらいまではそれほど差はありませんが、75歳あたりからしだいに減ってきます。
次に食費の内訳を比較すると
中身はかなり違っています。
特に外食費が落ち込んでいるのが目につきます。
高齢者世帯の平均外食費は4,225円、勤労者世帯の平均外食費は12,282円ですから8千円も減っています。勤労者世帯との食費の差1万円は、はほとんど外食費からきていることが分かります。年金生活者が多いですから、出費を抑えて家で食事をしようとする意向が強くなったことが反映されていると思われます。
ちなみに、年代別の外食費は下図の通りです。
65歳を超えると一気に外食費が減るようです。
次に高齢者世帯の食費の内訳比率が下図です。
内訳のトップは調理食品です、10,428円も使っています。
調理食品は仕事で忙しい勤労者世帯と同様に重宝されているようです。
年代別でみると、年とともに少しづつ減っていきますが、85歳以上になるとまた増えています。
さすがに料理を作るのはしんどい年代になってきますので、再び調理食品が重用されるようです。
最近の調理食品は味もよくなり、種類も増え、電子レンジなどで簡単に調理でき、高齢者世帯の味方として今後も増えていくような気がします。
私も愛用しています。
野菜、魚、果物の消費は増加
高齢者の食費は勤労者世帯と比べ減っていますが、中には増えているものもあります。
まずは野菜・海藻
続いて魚介類
果物も増えています。
こうしてみると体によいものの消費が増えています。
年をとって健康に気を付けている家庭が多くなっていることが反映されていると思われます。
また、肉類のように油が多く噛む力のいるものより、野菜や魚の方が食べやすいことも影響していると思われます。
肉や菓子の消費は減少
外食が著しく減少していることは先ほど触れましたが、その他にも減っている食品があります。
まず肉類
年齢とともに消費量が減少しています。食欲が衰えるといの一番に減らされそうな気がします。個人的には年をとっても肉をおいしく食べられるよう健康を維持していきたいと思っています。
菓子類や飲料も年とともに少しづつ減っています。
その他の食品の消費動向は?
上記ほどの減り方ではありませんが、穀類、油脂・調味料、酒も減少傾向です。
酒類は65歳以降も変わらず飲まれていますが、80歳を超えると急に減っています。
最後に乳卵類
こちらは健康によく65歳以降も消費量が増加しています。ただ85歳を超えると消費量が急減しています。よく理由は分かりません。
ヨーグルトは私も毎朝飲んでいますし、91歳の母も愛飲していました。
食べることは年を取ってからも貴重な楽しみです。
胃腸はいつまでも元気でいてくれるよう祈っています。