100歳は稀ではない?
1か月前、浜松市に住んでいた叔母が102歳で亡くなり通夜に参加したことをブログに書きました。
その後、今度は長男の奥さんのおばあさんが99歳で亡くなったとの連絡がありました。(葬儀は長男が出席しました)
皆さん長生きだなと思っていたら、一昨日妻をデイサービスの送迎車に乗せる際、隣に初めて会う方が座っているのに妻が気付きました。
運転している方(デイサービスの職員)に聞くと、この日からデイサービスに通うことになった方で御年100歳とのことです。
デイサービスから帰った際に妻に聞くと、耳が少々遠いようですが結構元気に過ごしていたようです。今はサービス付き高齢者住宅に住んでいるとのことです。
ちなみに妻が通っているデイサービスの最高齢者は102歳とのことです。
今や100歳といっても珍しい存在ではなさそうです。
全国で100歳以上の人は昨年9月現在で9万人、年々増加基調にあります。
「100歳以上」9万2139人 53年連続増、最高齢は116歳 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
今後ChatGPTなどを使って医療技術が飛躍的に進歩すれば、近い将来に人生100年時代が到来するのも夢ではなさそうです。
長寿に備えておかないと
長生きできるのは嬉しいことですが、それはそれで問題がでてきます。
生きていくにはお金がいります。長生きすればするほどお金が必要です。
2023年の家計調査によると、高齢者無職世帯の支出額(税金、社会保険料等の非消費支出を含む)は単身世帯で157,673円、夫婦二人世帯で282,496円です。
単身世帯で65歳でリタイアして90歳迄生きたとすると総支出額は35年間で4,,730万円ですが、100歳迄生きると6,622万円となり、10年長く生きることで更に1,892万円が必要になります。
夫婦二人世帯では二人とも10年長く生きると3,390万円が必要です。
しかも90歳を超えてくると介護が必要になる可能性も高まります。介護施設(老人ホーム等)や病院のお世話になるための費用も必要になってきます。老後の蓄えはなるべく残しておかないと、こうした費用は賄えません。
年金繰り下げ受給も検討を
長生きに備えるためには月々の収支をイーブンにして、貯蓄は介護が必要になった時のために残しておくことが必要かと思います。
先ほどの家計調査でみると、高齢単身世帯は月3万円、高齢夫婦二人世帯は月3万8千円の赤字です。
固定的な支出も多く減らすのはたいへんですが、交際費や教養娯楽費あたりを抑えて、赤字幅を減らしていくことが大事かと思います。
一方、まだ現役で働いている方であれば、働けるうちはなるべく長く働いた方がよいかと思います。
できることなら70歳まで働いて、その間年金を繰り下げておき、70歳から受給すると収支は結構改善します。
年金繰り下げというと、早く死ぬと損になるから、あえて繰り下げる必要はないという意見を多く耳にします。
年金受給を5年繰下げて70歳から受給した場合、81歳迄生きないと生涯年金収入が繰延べしなかった場合に比べて減ってしまいます。後で後悔しますよという訳です。
ただ損したと分かるのは死んでからですので、今更後悔もなにもありません。
むしろせっかく90歳を超えて生きていても、お金のことで苦労する方がつらいことです。あの時年金を繰り下げておけばよかったと後悔するかもしれません。
年金繰り下げは想定外に長生きした時の保険と考えた方がよいかと思います。
幸いにして長生きできたとしても、お金で苦労したら楽しくありません。
私は67歳の誕生日まで会社勤めをし、年金は4年間繰下げて69歳を過ぎてから受給を開始しました。
おかげで我が家の収支は黒字です。夫婦ともども長生きできるのであれば、その分人生も楽しみたいと思っています。