まずは母の気持ちを聞く
昨日のブログでは触れられなかった老人ホーム入居の話です。
経緯はこちらから
母の心変わりに困惑 - リタイアおじさんのシニアライフ (hatenablog.com)
本当は母と外食しながら話をしようとしたのですが、車の故障で電車で来たため、実家で一緒に弁当を食べながら会話。
途中、豊橋駅に成城石井の店が入っており、弁当を買いました。実家の近くには歩いて行けるところはありません。
母と話を始めると結構ホームに入る方向に傾いています。
実は母がホームに入ることに難色を示している理由が、コロナのため一時帰宅が制限されていることから、入居を正月以降とすることでホームと話をしていました。
正月を自宅で迎えられれば母の踏ん切りもつくだろうと考えたからです。
ホームとの話し合いでは、入居料は12月から発生するものの、正月明けの入居はかまわないとのことです。
その旨を弟に伝えたところ、弟が母に話をしてくれたようで、母の対応も変わってきたとの話を実家に行く前に受けていました。
母に話を聞くと、実家の片づけや今後の維持のことが頭をよぎり、不安になったようでした。
入居時期をずらすことで、1か月の余裕ができ、不安が和らいできたようです。
私からは妻の介護で今後母に何かあっても駆けつけて介護することは困難なこと、実家についてはそのままにしておけば適宜管理しておくことを伝えました。
母は足が弱っており、段差のある実家で暮らすのは転倒の危険がありそうです。ホームに入った方が安心して暮らせる旨も伝えました。
資金については、足りない分は全て私がみるので心配ない旨も改めてつたえました。
1か月余計に費用がかかりますが、入居一時金はかかりませんので、やむないかと。
こうした話を受け、二人で午後からホームに行くことにしました。
母がホームでしっかり入居の意思を示せば、入居手続きをすることになります。
二人で老人ホームへ
あいにく車はありませんが、老人ホーム迄は1kmもなく歩いても10分もかかりません。
母はシニアカーに乗り、私は歩いて後をついていきました。母は2年くらい前なら余裕で歩けましたが、急に足が弱くなったことを実感しました。
ホームの玄関に着くと、後ろから声が。ホームの管理人(経営者・施設長)のお母さんです。
弟から話を聞いていましたが、この方、母の妹の小学校の同級生で、86歳とは思えないくらい元気で、今もホームの手伝いをされています。母の姉(御年100歳でご存命です)のこともよく知っているようでした。
母がこのホームを気に入ったのもこの方がおられることが大きかったようです。
見知らぬ環境で話のできる人がいることほど心強いことはありません。以前は農業をやっていたようで、話題には事欠かないようです。おだやかながらしっかりした話をされる方で、預ける方も安心です。向こうも母の入居を心待ちにしていたかもしれません。
その後は管理人さんと面談です。
まずは管理人さんと母の二人で面談です。私は黙って横で聞いていました。
管理人さん曰く、とりあえず入ってみて合わなければ帰るというような中途半端な気持ちでは受け入れられない。誰かに言われたのではなく、自分から入りたいという気持ちがなければ入居しない方がよい。一時帰宅についてもコロナ禍の今は感染対策に万全を期しており、例外扱いは一切認めていない。それを踏まえて、本当に入りたいですか?
少々厳しめな口調で母に問いかけました。
母は
「入れてください」
と、しっかり答えました。
母の気持ちが確認できたところで、ここから先は契約手続きです。
入居契約書、重要事項説明書、特定施設入居者生活介護利用契約書などに署名、押印をして手続きは完了。実印(印鑑証明添付)を押印するのは入居者(母)ではなく、身元引受人である私であり、実質的には施設と私の契約です。
入居者が認知症になると判断は身元引受人になるので当然かと思います。
費用については再確認しましたが、介護保険関係の支払を含めて15万円程度ということです。
日常生活に要する費用については外出が制限されていることがあり、ホームにお金を預けその中から対応してくれます。
私も今日10万円を預けてきました。(領収書をくれます。)入居者毎に出納帳を作って管理しているとのことです。足りなくなれば、また追加分を預けます。
床屋代金(1,000円でホーム内でできる)や簡単な買い物(職員さんがしてくれるようです)の代金がここから引かれるようです。
食事については刺身が週2回出ると管理人が自慢していました。母は刺身が大好きなので助かります。(2,3切れかと思いますが。何せ食費は月3万円なので。)
たまには寿司も出るようです。
清潔感のある施設で一安心
母の入居予定のホームに行くのは初めてなので、お部屋を拝見させていただきました。
2階の広い部屋です。本来は二人部屋のところを一人で利用するようです。
南に面した窓からは私も通った小学校が見えます。
トイレと洗面台も部屋の中にあります。
お風呂は順番制で二日に1回入れるようです。
介護付き老人ホームで看取りまで行っている施設にしては暗さがなく、明るい雰囲気が感じとれます。
建物の外観も施設の中も華やかさはありませんが、手入れが行き届いており、清潔感が随所に感じられました。
規模も小さく、田舎の老人ホームですが、とりあえず安心して母を預けられそうです。
入居まであと1か月ちょっと、その間にまた母の気持ちが揺らがなければよいのですが・・・
昨日帰る際には母の依頼で私からデイサービスを止める旨を連絡しました。
母はこれで退路は絶った。もう行くしかないと言っていましたが・・・