実家とお墓の管理はきょうだいの悩みの種
先日からのきょうだいの続の話の続きです。
妹夫婦が母の依頼で実家の除草をしてくれています。
2か月に1回のペースで、この1年で6回除草をしてくれました。
このために除草剤が1回で3,000円かかるようです。
妹はこれに二人分(妹夫婦)の手間賃として1回2,000円を加え、都合6回で
5,000円×6=30,000円を私に請求してきました。
作業賃の1回2,000円の判断は微妙なところですが、炎天下で作業することもあり文句も言えません。
実家の所有者は私ですから、私が払うのが筋なので先日会った時にお礼とともにお金を渡してきました。
除草だけでなく、実家の維持にはお金がかかります。頭の痛い問題です。
草刈りといえば、お墓の草取りも欠かせません。
我が家のお墓は共同墓地ですから、お墓の維持も共同作業です。
こちらは弟と妹にお願いしています。
さすがに私に日当の請求はありませんが、食事を奢ることでご機嫌を取っています。
きょうだいで対応は合意できているが・・・
実家とお墓をこのままにしておく訳にはいきません。
きょうだいにも迷惑をかけますし、お金もかかります。
この問題の解決策は
〇実家は売却するか建物を取り壊す
〇お墓は墓じまいし、名古屋に移転する
ことです。
この考えは弟妹にも伝えており、きょうだい間では合意を得ています。
できるだけ速やかに実行に移したいのですが、そこには高い壁があります。
母の同意です。
母の説得に高い壁
母は昭和6年生まれの92歳。尋常小学校しかでておらず、戦前の教育を受けた人です。
生家も農家、嫁ぎ先(私の実家)も農家です。
「先祖から受け継いだ家屋敷や田畑、お墓は子孫末代迄維持していくのが当然である」という考えが頭にこびりついています。
この世代の田舎の人の多くは同じような考え方です。
私が生まれる頃までは、ほぼ自給自足の生活をしてきたので、家と農地があるのが生命線でした。農地があれば何とか食べていけた時代です。
そうはいっても実家に住みたいと思う家族はなく、空き家のまま放置することは社会問題です。私には空き家を処理する義務があります。
お墓も弟妹が亡くなれば、もう墓参りする人も無くなり、荒れ放題になります。お墓を移転することこそ先祖の供養になります。
とはいえ、こうした話を母にしても、母が納得するとは思えません。実家とお墓を守ることが使命と考えている人を説得するのは困難です。老人ホームに入っているので、説得するための十分な時間もとれません。
母もいずれは実家も取り壊され(売却)、お墓も移転すると考えているのかもしれません。現実は理解しているような気がします。
ただ母が生きている間は、それはしないで欲しいという思いが強いのだと思います。
先日の話し合いでのきょうだいの結論は、母が亡くなる(ないしは認知症が進行する)まで待つしかないということでした。
92歳の母はまだまだ元気です。室内を散歩したり、パズルで脳トレをするなど、体力と知力の維持に余念がありません。100歳くらいまで生きそうな感じです。
とりあえずはきょうだいの協力を仰いで、実家とお墓を維持していくしかなさそうです。