リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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実家売却に母から待った!

母は元気そうだったが・・・

昨日、妹が母の誕生日のお祝いを私に老人ホームを訪れました。

母は車いすでしたが、元気そうなようです。

その後にあった老人ホームの施設長の電話では、整形外科に行く前は「もうダメだ」という感じで大変だったようですが、診察の結果を聞くと安心して元気が出てきたようです。部屋の物を動かそうとするなど、老人ホームのスタッフさんを慌てさせたようです。

母としては突然痛みが出たので心配になったものの、原因が分かったことでホットしたのかもしれません。何せ母は60代後半に急性白血病になりながら、きつい治療を乗り越え90歳を超えても元気な人です。骨折くらいでめげる人ではありません。

母が心変わりして・・・

問題は妹が去り際に母から渡された手紙です。

これは私たちきょうだいに宛てられたもので、妹が写真を撮ってLineで送ってくれました。

要約すると

「昨年末に私に実家売却を了解したが、年が明けて大変後悔している。実家売却は止めて欲しい。実家はきょうだいでメンテナンスして欲しい。空き家がまずいなら弟に住んで欲しい。」

といった内容です。

昨年暮れにに老人ホームを訪問した際に実家売却の応諾を得ましたが、何となく心変わりしそうな気がしていました。

koichi68.hatenablog.com

当時、施設長が不在で私と母の会話を聞いていた人は他にいません。

私は母が「家を売る話を了解した覚えはない」と言うのではないかと思っていましたが、了解したことは認めたうえで、考え直して欲しいとの依頼です。

手紙の宛先がきょうだいとなっているのは、弟と妹に私を説得して欲しいとの思いがあると思われます。

その後、弟と妹に電話しました。

妹は実家の草取りをさせられているので、売却を進めて欲しいというのが本音のようです。弟はとりあえず母の意向に沿って欲しいようでした。心は優しいのですが、優柔不断なところがあり(父とそっくりです)、なるべく丸く収めて欲しいようです。

とりあえず売却を進めるつもりだが・・・

今回の母の心変わりはある程度予想していたので、私としても実家の売却方針に変わりはありません。母に実家売却を止めると言うと、母の存命中に実家を処分することが極めて困難になってしまいます。

年明けから実家の売却に向けて動き出したのも、こういう母の心変わりが頭にあったためです。既成事実を作ってしまおうという訳です。

現実には銀行に依頼するも未だ肝心の不動産業者さえ見つからない状態で、前途多難ではあります。まともな条件で売却しようとしたら10年経っても売却先が見つからない可能性が高いと思われます。

ただ、売却の動きを止めたとしても近い将来実家が「管理不全空家」に認定される可能性が高いと思われます。

その場合には土地の固定資産税負担が6倍になりますから、建物を取り壊す(建物の固定資産税だけでも減らせる)か、売却を急ぐしかありません。

急いで売却するのであれば結局建物は取り壊さざるをえないと思われ、母の要望を聞いてあげてもいつまでも実家の建物を残しておくことは困難です。

それを考えると、早めに売却に動いて数少ない売却のチャンスに賭ける方が合理的です。

結果的には母の存命中は売れなかったという可能性も高いと思いますが、それはそれで母の希望に沿うことになります。

昨日、老人ホームの施設長からも電話で心配されましたが(正月から母はこのことがずっと気になって元気がなかったようです)、上記のような話をして了解してもらいました。

解決策は母にきちんと説明することですが、今すぐ動くことはよいとは限りません。

施設長にはしばらく時間を置き、桜の咲く時期くらいに老人ホームを訪れたい旨を話しておきました。暖かくなると母の気分も高揚し、私の話をきちんと聞いてくれるのを期待しています。

去年もこの時期には老人ホームを出て実家に戻りたいという手紙がきてひと悶着ありました。また面倒な季節の到来です。

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