妻は財布を持たず
妻は財布を持っていません。
自分一人では買い物に行けませんから、買い物は常に私と一緒です。
妻が車いす生活になった最初の頃は、一緒に外出の際は妻のハンドバッグを持ち、その中に財布が入っていましたが何かと面倒です。
このため外出の際は妻の最低限の持ち物は車いすの背面の物入れに入れ、ハンドバッグは使わなくなりました。妻の財布に入れ物がなくなったこちから、財布も持ち歩かなくなりました。妻が欲しいものを買う時は、私がお金を支払っています。
税務上妻は私の扶養家族ですから、別々の財布を持つ必要はありません。使うお金は全て私が払えばよい訳です。
せっかく年金を貰っているので
妻は専業主婦だったので収入はありませんでしたが、60歳以降は障害年金を受給できるようになりました。
今は障害年金に加え厚生年金(比例報酬部分)と年金生活者支援金で年間101万円が入ってきます(社会保険料控除後)。更に特別障害者支援金が年間40万円入金されるので、合わせれば年間141万円の収入があります。
せっかくのお金ですから、妻としては自分のことに使うお金は自分で払いたいという気持ちがあります。
妻のことで一番かかっているのが介護費用です。訪問看護やデイサービス等で年間32万円くらい払っていますが、全て私が支払っています。
というのも私が払えば医療費控除の対象となるものも多いことから、私の払う税金を減らすことができます。妻が払うと妻の収入に対する控除対象になってしまい、税金を減らす効果がありません。(障害年金は税務上の収入とならないので、妻に課税は発生しません。)
その他の妻の出費となると衣服費(今年は2万円くらいです)や携帯電話代(年間1万円くらい、格安SIM利用、電話を掛けることもないので僅かな出費で済みます)、スカパー代(年間1万3千円)くらいしかありません。全部合わせても年間で4万円ちょっとというところです。
外食にお金を使うことに
それではお金が貯まる一方なので外食費を妻が持つことが多くなりました。
自分で外出することができない妻の楽しみはテレビが中心ですが、外食も大きな楽しみになっています。外の空気も吸えるし、おいしいものも食べられます。ありがたいことに、妻も胃腸だけは元気です。咀嚼機能が弱っているため硬いものはあまり食べられませんが、そこを避ければ量はある程度食べられます。
週末は娘二人も帰ってくるので、皆で外食するのが楽しみです。天気が良い日は妻と二人で外食に行くこともあります。
その時、妻が代金を負担することが多くなりました。妻としては自らが代金を負担することで気兼ねなく外食に行くことができますし、家族に食事をご馳走することで優越感を得られるのかもしれません。妻としても車いすで連れていってもらえなければ外食にはいけませんから、感謝の気持ちもあるかもしれません。
ちなみに妻が負担した外食費はこの1年間に21万円になりました。結構な金額になりますが、他にお金をほとんど使わないので、無理をしている感はありません。
ただ外食の代金を実際に払っているのは私です。何せ妻は財布を持っていませんので・・・
私が立て替えた分は家計簿に記録しておき、まとめて貰うようにしています。
今年は4月に精算したきりですので未精算分が16万円も残っています。
せっかくの妻の好意ですので、年内には精算を済ますつもりです。
もっとも妻の通帳もキャッシュカードも私が管理していますので、ATMで現金を引き出すだけですが・・・