訪問診療の費用は?
母が入居している介護付き老人ホームでは、昨夏に協力医療機関が変わりました。
従来は数キロ離れた場所で開業している医師が老人ホームに来て入居者を診断していました。
それが昨夏に訪問診療に特化したクリニックに代わりました。
前の先生はほぼ毎週診察に来てくれたようですが、新しい先生は月2回の訪問となりました。(訪問診療は月1回か2回の訪問が一般的なようです。)
その代わり24時間、365日の緊急対応をしてもらえますので、万一の時に安心です。
気になったのは訪問診療の費用です。訪問医の説明資料では保険医療費、看護保険費用、交通費を合わせて4千円くらいとのことでした。
先日、訪問診療の請求書・領収書が纏めて届いたので、早速中身を確認してみました。
直近の費用をみると、昨年11月が8,048円、12月が2,868円となっています。
12月の2,868円がベーシックの費用のようでその他の月も2,868円の時が多くなっています。
中身は在宅医療費(医療保険適用)が1,750円、居宅療養管理指導費(介護保険適用)が518円、交通費が600円(保険適用外、1回300円)となっています。
11月が多かったのは血液検査を実施したこと(1,173円、医療保険適用)に加えインフルエンザワクチンの予防接種(4,000円、医療保険適用外)をしたためです。
血液検査については母に何か問題があって実施したのか、入居者に定期的に実施しているのかは不明です。今後も定期的に実施してくれるのであれば病気の早期発見にもつながるので、ありがたいと思っています。(ちなみに私はかかりつけのクリニックで年2回、妻は大学病院の定期受診の際に3か月毎に血液検査をしています。)
いずれにしても通常月は2,868円で月2回老人ホームで診察を受けられるので助かります。
妻と比べると、老人ホームでの訪問診療費用は格段に安い
妻は老人ホームではなく自宅で月2回訪問診療を受けています。
妻の場合は医療保険適用分が名古屋市から全額補助されるので、自己負担分は介護保険(居宅療養管理指導料)分の596円で済んでいます。交通費の負担もありません。(交通費を徴求するかどうかは訪問診療機関の判断によるようです。)
もし名古屋市からの補助がないとすると在宅医療費として7,176円(自己負担1割として)を支払わなければなりません。
同じ月2回の訪問診療でも自宅で診療を受ける場合と、老人ホームで診療を受ける場合では在宅医療費が大きく異なります。老人ホームだと四分の一で済んでいます。
これは同じ建物で診療する患者数によって医学総合管理料が異なるためです。
下記資料の34ページに料金表があります。
PowerPoint プレゼンテーション (zaitakukaigo.nagoya)
妻の場合は患者数一人でかつ重症患者となります(在宅自己導尿を行っている)ので5,400点が基準となります。これに訪問診療料が1回毎に888点加算されています。
母の場合は重症患者ではなく、機能強化型・病床なし・10人以上が適用されて管理料は1,100点をベースに支援加算を含めて1,325点となります。これに1回毎に213点の訪問診療料が加算されています。
訪問診療は個別訪問のため移動時間が多く診られる患者数に限界がありますが、老人ホームだと1か所で何人も診られるので報酬が少なくなっているようです。
もちろん病気や怪我をすれば別途費用がかかりますが、クリニックや病院に行かなくても料人ホームで定期診察が安価な費用で受けられるのは助かります。