処方箋と違う薬が3種類
先週妻が大学病院で診察を受けた後、処方箋を受け取りました。
その際プログラフという薬が別の薬になっているが、成分は同じだから問題ない旨の話がありました。
発行された処方箋がこちらです。
さっそく薬局で薬を受け取り中身を確認しました。
こちらが薬局が出した薬のリストです。
プログラフが含まれています。
処方箋のどの薬がプログラフの代わりかわからなかったので、処方箋と薬局のリストを
比べてみました。
すると処方箋にない薬が3種類もあり、どれがプログラフの代わりかわかりません。
処方箋にあってリストにないもの~タクロリムス、ムコソルバン、バクタ配合顆粒
リストにあって処方箋にないもの~プログラフ、アンブロキソール、ダイフェン
翌日、薬局へ確認に行くことにしました。
プログラフはタクロリムスと、ムコソルバンはアンプロキソールと、ダイフェンはバクタと同成分の薬になるようです。
プログラフとタクロリムスは同じ成分ですが、錠剤の大きさがタクロリムスより大きいようで主治医が飲みやすさを考慮して代えたのかもしれないという説明でした。
薬局からは取り替えてましょうかという話も出ましたが、プログラフ自体特に飲みにくい訳ではなく、服用する薬を日毎にまとめて袋に入れてくれており詰め直すのは大変なのでこのままでよいと答えました。
一般名は同じでも商品名は違う
ちなみにプログラフを調べると
医療用医薬品 : プログラフ (プログラフカプセル1mg 他) (kegg.jp)
一般名はタクロリムス水和物と記載されています。プログラフは総称、プログラフカプセル1mgは商品名ということになるようです。
商品一覧 : タクロリムス(ニプロファーマ)と同じ有効成分の医薬品 (kegg.jp)
上記でみるとプログラフが先発品、タクロリムスが後発品(ジェネリック医薬品)ということになります。
同様に調べてみると、アンプロキソールはアンプロキソール塩酸塩が一般名、アンプロキソール塩酸塩徐放カプセル45mgが商品名で、ムコソルバンの後発薬になります。
商品一覧 : ムコソルバン(帝人ファーマ)と同じ有効成分の医薬品 (kegg.jp)
ダイフェンはスルファメトキサゾール・トリメトプリム製剤が一般名、ダイフェン配合顆粒が商品名となり、バクタが先行品のようです。
商品一覧 : ダイフェン(鶴原製薬)と同じ有効成分の医薬品 (kegg.jp)
下記サイトによると、薬の商品名とは一つひとつの薬に製薬企業が名前をつけたもので、一般名とはくすりの主成分のことを言うようです。
くすりの話 152 「一般名処方」とは – 全日本民医連 (min-iren.gr.jp)
一般名で書かれた処方せんを受け取った薬剤師は、先発医薬品と同じ主成分・効能の薬剤であれば、患者と相談して経済的負担が軽くなる後発医薬品を調剤できます。
一方、妻が通う大学病院の処方箋は商品名で書かれています。
ただ商品名で書かれていても「変更不可」とされていなければ、同じ成分・効能の薬であることや、副作用などについて説明し、患者の了解を得た上で、薬剤師は後発医薬品を調剤することができるようです。
ge_chirashi.pdf (kyoukaikenpo.or.jp)
ちなみに妻が受け取った大学病院の処方箋の下の方には、「後発医薬品への変更可」と書かれており、後発品の調剤が可能です。
思い起こせば1年前はアラバという薬が市場に出回らなくなり、確保に苦労しました。先発品でも後発品でもかまいません。薬不足が深刻化していますので、処方された薬と同成分であるならば手に入るだけでありがたいと思わなければなりません。