リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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要介護4以上での在宅介護

要介護4以上で在宅介護している人はどれくらいいる?

妻の介護度は要介護4です。

3年ほど前に倒れる前は要支援2でした。

倒れた後、介護区分変更支援申請をし、要介護5と判定されました。

その1年後、介護度が1ランク下がり、今は要介護4です。

とはいえ日常生活全てに介助が必要なのは変わりません。

ちなみに要介護4とは「食事や排せつ、入浴などにおいて全面的な介助が必要な状態」です。

【受けられるサービス一覧】要介護4とは?状態やもらえる給付金を解説|みんなの介護 (minnanokaigo.com)

一人暮らしの人であれば自宅で生活することは困難です。訪問介護訪問看護、デイサービスを限度一杯利用しても、着替えやトイレ等が一人でできない状況では、自宅で生活することはままなりません。介護施設に入所するのが最善と思われます。

では常時介助してくれる人が身近にいる場合、自宅で生活することは可能でしょうか。

上記サイトでは「自宅介護は非常に厳しい」と書いてあります。

そもそも我が家のように要介護4以上でも在宅介護を選択している人はどのくらいいるのでしょうか?

ちなみに上記サイトでは要介護4で在宅介護している人の割合は約33%と書かれています。要介護5の人を加えるとこの比率はもっと下がると思われます。

厚生労働省の資料(介護保険事業状況報告)によると、全国で要介護4以上の人は148万人います。

このうち居宅介護支援サービス(訪問介護、デイサービス等)を利用しているのは54万人で要介護4以上の人の36%に相当します。

この中にはサービス付き高齢者住宅や住宅型有料老人ホームに入居して居宅介護支援サービスを利用している人が含まれていますので、要介護4以上で在宅介護をしている人は30~33%程度かと思われます。

仮に30%としても44万人もの人が要介護4以上で在宅介護を選択していることになります。在宅介護をしている人はかなりいることになります。

在宅介護を選択する理由は?

冒頭で紹介したサイトでは要介護4と判定されたら施設入所を勧めています。

それでも私たち夫婦を含め在宅介護を選択するのは何故でしょうか?

一つは介護される人が家族と暮らせることだと思います。

知らない人と生活するのは多くの人にとって相当なストレスと思います。

妻はまだ60代ですので、可能な限り自宅で過ごしたいと思うのは当然です。

もう一つは介護費用の問題です。

在宅介護であれば介護保険をうまく活用することで費用が抑えられます。

昨年、妻の介護に要した費用(デイサービスの食事代や紙おむつなど介護保険非適用のものも含む)は37万円と、月3万円程度で済んでいます。特別障害者手当で賄える金額です。

もし介護施設に入所すると、特別養護老人ホームに入れても月8万円~10万円の施設費用(居住費+食費)に2万5千円程度(要介護4)の介護保険費用がかかります。

【料金表あり】特養の費用はいくらかかる?自己負担額や居室タイプ別の違いを解説|みんなの介護 (minnanokaigo.com)

民間の介護付き老人ホームに入るのであれば、月15万円以上の費用が必要になります。

【一覧表でわかる】老人ホームの費用相場(種類別・都道府県別)|みんなの介護 (minnanokaigo.com)

最終的には介護施設に入るとしても、お金のことを考えると可能な限り在宅介護で頑張りたいところです。

在宅介護できる要件は?

とはいえ在宅介護は簡単ではありません。

私が個人的に考える要介護4以上での在宅介護できるの要件は次の通りです。

①常時付き添いで介助できる人がいる

常に家にいる必要はないと思いますが、介護者一人では日常生活ができないので、長時間の外出は困難です。もっともデイサービスを活用すれば、介助者の自由な時間を増やすことができます。

②在宅介護が可能な状態である

要介護4以上といっても、その症状は人によってさまざまです。認知症の進行度合いによっても変わってきます。

在宅が介護可能な人もいれば、無理な人もいると思います。

妻の場合は認知症がないうえ、手すりを握ってつかまり立ちができるので、着替えやトイレ等の介助も難しくはありません。

もし妻の病状が進んで寝たきり状態になってしまうと、どこまで在宅で介護できるか不安がいっぱいです。

③介助者に介護ができる体力がある

私は今71歳で、年相応の衰えはありますが、まだ体力に余力はあります。

ただ、80歳を超えてきたら介護が可能かどうか何とも言えません。

④介助者が健康である

私自身は先日の健康診断結果も良好で今のところ不安はありません。

ただ、介助者が病気で寝込んだり、怪我で入院したりしたら、その時点で在宅介護ができなくなります。

短期で健康を取り戻せれば、ショートステイの活用などで何とかなりそうですが、長期的に健康を害してしまうと、もう在宅介護はできません。

介助者こそ、厳しい健康管理が必要です。

ということで、私自身はいまのところ在宅介護を続けることに支障はありませんが、先々のことを考えると不安はあります。

将来的には妻を施設に預けなければいけなくなることも視野に入れて、早めに対応を検討しておこうと思っています。