買主は不動産買取専門業者
実家の買主は静岡県を拠点とする不動産買取の専門業者です。
空き家となっている中古戸建住宅を買い取り、リノベーション（リフォーム）して販売しているようです。
ホームページを見ると築30年以上経過した住宅を再生して販売してきたようです。販売中の物件をが掲載されていますが、築30年程度の住宅を1,000万円～2,000万円くらいの価格で売り出しています。交通の便の悪い田舎の物件が多いようです。
実家もその例に漏れません。リノベーションして1,000万円くらいの価格で販売しようとしているのかもしれません。
以前住んでいたマンションを売却した先も買取専門業者でした。
ともに不動産仲介業者を介して買取専門業者に売却しています。
今日は、買取専門業者に売却することのメリットについて調べてみました。
売主の契約不適合責任を回避できる
不動産を売却した後も、売主にはリスクが残ります
これが「契約不適合責任」と呼ばれるもので、売主や請負人が契約の相手に対して引き渡した物が「種類、品質、数量」といった面で「契約内容に適合していない」場合、相手方に対する責任を負うことになります。
購入した不動産に雨漏りやシロアリなどの被害があったなど、普通の注意を払っても発見できない欠陥が発見された場合、売主は買主から損害賠償等を請求されることになりかねません。
個人売買における契約不適合責任の概要と注意点【司法書士が簡単解説】 | 訳あり物件買取プロ (wakearipro.com)
実家は30年以上前に建築されており不具合がある可能性は高いと思いますが、私自身が居住したことがないのでどんな不具合があるか見当もつきません。
これを避けるためには売主が負う責任の範囲を契約書に明記することが重要です。
ただ、買主が個人の場合は先方にもリスクがありますから、どこまでを免責範囲とするかで揉める可能性が高そうです。
一方、買取専門業者に売却するのであれば柔軟に対応してくれます。
今回の実家売却契約に当たっては３ページもの特約条項が付いています。
その中で、引き渡し後90日以内に買主から通知を受けた地中障害物以外は契約不適合責任を負わない旨が謳われています。
こうした契約を締結して、売主の責任を軽減できるのが、買取専門業者に売却するメリットです。
スピーディに売却できる
買取専門業者の方がスピーディに売却できることが多いのもメリットです。
実家は半年も待たずに売却契約に漕ぎつけました。
実家は田舎の物件（農家）で、築年数30年以上、川の近く、前面道路が狭い（4m未満）、未登記物件があるなど簡単に売れる物件ではありません。
個人の買い手を待っていても、何年たっても売れない可能性が高い気がしていました。
維持コストがかからないのであれば待っていられますが、固定資産税、電気代、水道代等で月２万円くらいの費用がかかります。
早めに売却する方がコスト面では有利と考えていました。
買取値段はあまり期待できないが・・・
不動産買取業者は購入物件をリフォーム等をしてから売却するためコストがかかります。また購入しても売れない（買い手が見つからない）リスクも抱えています。
このため買取業者の購入価格は低くなりがちなようです。
実家も仲介業者が複数の買取専門業者から見積もりを取ったようですが、最高が今回の売却先の4百万円でした。
この辺は個々の考え方次第と思いますが、私の場合は契約不適合責任を極力回避でき、早めに処分できることが優先事項なので、売値はあまり気にしていません。
これでよかったと思っています。
