娘の引っ越しで食費の減少を期待したが
今年に入り娘二人が引っ越しました。
このため水道光熱費は大幅に減少しました。
この他に減少を期待していたのが食費です。大人二人分の食い扶持が減るのですから、食費も減るだろうとの目論見です。
ところが蓋をあけてみると、そんなに甘くはありません。
今年に入ってからの食費の推移を下記のグラフに示しました。なお、外食費は含めていません(多くの外食費を妻が負担しており、家計費として算入していないため)。
ご覧の通り、あまり減っていません。
娘二人が引っ越したのは5月から7月にかけてです。
そこで今年の我が家の食費を娘たちが同居していた時(1~4月平均)と二人暮らしになった時(8~10月平均)とで比べてみました。
4人暮らしの時の50,798円が2人になって46,627円になりました。
減っていることは減っていますが、減少率は1割にも満ちません。
内訳別にグラフで示すとこんな感じです。
出来あいの調理食品が人数が減った影響で減少した他、全体的に減った品目が多くなってはいます。
その一方で野菜や乳卵、酒のように増えたものもあります。野菜が増えたのは年寄だけになったので肉料理から野菜主体にシフトしたことが影響しています。肉と野菜を合わせた額でみるとほぼ変わりはありません。
乳卵は卵とヨーグルトの値上がりが響いています。
酒は私が夏にビール(発泡酒350mlを毎日1缶)を飲むのが影響しています。(冬は焼酎や日本酒、ウィスキーを飲みますが量が多くないので、それほどお金がかかりません。)
よくよく考えてみれば、娘たちの朝食はパン1切れ、昼は職場で食べるので我が家の負担はほとんどありませんでした。夕食は私が作っていましたが、4人分も2人分もコスト的にそれほど差は出ません。
二人暮らしになって食費が目に見えて減るかと期待した私が浅はかだったということでしょうか。
それでも我が家の食費は少ない
では高齢者世帯と比較して我が家の食費は多いのでしょうか?
総理府が発表している家計調査年報の2022年分と比較してみました。
家計調査の数字は65歳以上の無職世帯(平均世帯人員2.3人)の食費です。我が家は今年8~10月の平均です。
我が家の方が19,000円近く少なくなっています。
内訳別のグラフがこちらです。
我が家の方が支出が多いのは乳卵ですが、これは最近の値上がりが影響していると思われます。(家計調査は昨年の実績)
調理食品は家計調査とほぼ同額です。年をとると料理も大変ですし、材料も無駄が出やすいので出来合いに頼ることが増えてきます。夕方になると値引きされることが多いので、それを狙って買いにいきます。近くにスーパーがあるのもありますが、リタイアして時間に融通が効くのも利点です。揚げ物が多いので、毎日という訳にはいきませんが。
我が家の魚介類の支出は家計調査と比べるとかなり少なくなっています。妻が箸を使えない(関節リウマチで指が変形)ので骨があるとうまく食べられないのが影響しています。買うのは骨のない鮭やブリ、刺身といったところです。私は魚が大好きですが、自分だけ食べててもおいしくないので、やむをえません。
肉や野菜も家計調査と比べると少なくなっています。妻は固い肉は食べられないので豚コマやひき肉をよく買いますが、値段が安いので助かっています。ステーキ肉を買っても妻は食べられません。
野菜は調理の腕がないのでキャベツ、玉ねぎ、じゃがいもなどのポピュラーで安いものを多用しています。他には冷凍野菜を活用しています。
いずれにしても我が家の食費の額は世間一般に比べて多くはないので、人数が減ったからといって簡単に減るものではないようです。